CM曲で思い出すあのクルマたち 10選+1【懐かしのカーカタログ】

懐かしのカーカタログ
懐かしのカーカタログ全 19 枚

筆者のiTunesの中には同じ曲の並びの“プレイリスト”が今でもある。CMで使われた楽曲とそのクルマ。今回は今でも忘れ得ぬ、印象に残る組み合わせを集めてみた(年号はそのモデルの登場時、またはカタログの発行年で表記しています)。

トヨタ・セリカ(1979年)

トヨタ・セリカ(1979年)トヨタ・セリカ(1979年)
2代目の“風のセリカ”のマイナーチェンジモデル。ダンロップブリッジの下をこちらに向かって走ってくる『セリカ』と“名ばかりのGT達は、道をあける。”の挑戦的なコピーに、ローリングストーンズの「サティスファクション」。18R-GEU型2リットル・ツインカムを筆頭にEFIエンジンは3機種を揃えた。

マツダ・エチュード(1987年)

マツダ・エチュード(1987年)マツダ・エチュード(1987年)
マツダ『エチュード』と当時のCMで使われたクリス・レアの「オン・ザ・ビーチ」は、筆者は今でも強烈に結びつけて思い出す。カタログ写真もアメリカの海沿いや街でロケされたもの。実車は6代目の『ファミリア』をベースに、デザインと質感にこだわっていた。

日産・シルビア(1988年)

日産・シルビア(1988年)日産・シルビア(1988年)
カタログは91年にマイナーチェンジでエンジンが2リットルになった時のもの。以前に“クーペ”の回でも取り上げたが、プロコル・ハルムの「青い影」と、砂浜を走るこのS13型『シルビア』のCMは印象深かった。

日産・サニー(1985年)

日産・サニー(1985年)日産・サニー(1985年)
“トラッド・サニー”と呼ばれたB12型・6代目『サニー』のCMでは、ビートルズの「ヒア・ゼア・アンド・エブリホエア」がさり気なく使われていた。同時代でほかにさり気なく印象的だったのは、エルトン・ジョンの「ユア・ソング」を使った『マーチ』。“アサシオという名の飼い猫”が登場したCMだ。

トヨタ・クレスタ(1980年)

トヨタ・クレスタ(1980年)トヨタ・クレスタ(1980年)
『マークII』が4世代目のときに『チェイサー』に次ぐ3番目のBros.車として登場した『クレスタ』。サッシュレス4ドアの1タイプで、CMには俳優の山崎努を起用、楽曲には、ボズ・スキャッグスの邦題「燃えつきて」なる、これもまた渋めのバラードが選ばれた。オリジナルアルバム未収録曲だった。

ホンダ・シビック(1983年)

ホンダ・シビック(1983年)ホンダ・シビック(1983年)
ルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」を使ったワンダー『シビック』のCMには、ハッチバックだけでなくセダン・バージョンもあった。気持ちが引き込まれるCMだった。同楽曲は後に『グレイス』のCMでもマイケル・ブーブレのカヴァーが使われた。

トヨタ・カムリ(1985年)

トヨタ・カムリ(1985年)トヨタ・カムリ(1985年)
決して派手なクルマではなかったが、トヨタ初の本格的FFサルーンだった初代『カムリ』(と『ビスタ』)。そのCMで使われていたのはビージーズの『若葉のころ』。映画「小さな恋のメロディ」の挿入歌だった。『カムリ』では後に、スティービー・ワンダーの「ステイ・ゴールド」も使われている。

ホンダ・インテグラ(1985年)

ホンダ・クイントインテグラ(1985年)ホンダ・クイントインテグラ(1985年)
『クイント・インテグラ』からイメージチェンジを図り、スポーティなスタイリングで登場した『インテグラ』。3ドアの登場に合わせてオンエアされたCMで使われたのが山下達郎の「風の回廊(コリドー)」。以降、5ドア、4ドアセダンの登場に合わせてこの世代のうちに「僕の中の少年」('86年)、「First Lackー初めての幸福ー」('87年)、「Marmalade Goodbye」('88年)とタイアップが続いた。

スバル・レガシィ(1993年)

スバル・レガシィ(1993年)スバル・レガシィ(1993年)
『レガシィ』のCMというとロッド・スチュワートがお馴染み。本人の音源で「今夜きめよう」「ピープル・ゲット・レディ」などが使われた。けれど他に通好みのA.O.R.だったケニー・ランキンの「ハウス・オブ・ゴールド」も忘れられない。2代目・E-FB5系に“ブライトン”が登場した頃。画面にはブルース・ウィリスが登場した。静かないい映像だった。

日産・エルグランド(1997年)

日産・エルグランド(1997年)日産・エルグランド(1997年)
大陸横断鉄道(の先頭車両)をイメージしたという初代エルグランドはインパクト絶大だった。当時のCMも岩城滉一の「でっかくいこうぜ人生は」の台詞とともに、バックでは小田和正の「風のように」が流されていた。

ブリヂストン・レグノ

ブリヂストン・レグノブリヂストン・レグノ
世代限定的ではあるが、往年の名番組「ベストヒットUSA」のスポンサーがブリヂストンで、ラグジュアリーカー向けの当時の新商品「レグノ」の何とも味わい深いCMは、番組本編と同じくらい楽しみだった。楽曲はピーボ・ブライソン&ロバータ・フラック「愛のセレブレーション」ほか、アラン・パーソンズ・プロジェクト「タイム」、フィル・コリンズ「ワン・モア・ナイト」など。決めのナレーションは“ディープだ。”だった。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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