【マツダ3 SKYACTIV-X 新型試乗】割高感を除けば、走りは大いに満足できる…渡辺陽一郎

エンジンを回す楽しさも味わえる

運転しやすく車両との一体感も得やすい

コスト低減が難しいのは理解できるが

マツダ3 SKYACTIV-X
マツダ3 SKYACTIV-X全 14 枚

エンジンを回す楽しさも味わえる

マツダ3 SKYACTIV-Xマツダ3 SKYACTIV-X
『マツダ3』のSKYACTIV-Xは、ガソリンエンジンでありながら、ディーゼルに似た火花点火制御圧縮着火方式を使う。さらに高燃圧噴射装置、エアーサプライシステムと呼ばれるスーパーチャージャー、マイルドハイブリッドシステムなども組み合わせた。排出ガスの浄化装置には、ディーゼルと同様のパティキュレートフィルター(粒子状物質の除去装置)も使用する。

【画像全14枚】

直列4気筒2リットルで、動力性能は最高出力が180馬力(6000回転)、最大トルクは22.8kg-m(3000回転)だ。スーパーチャージャーの過給効果は約1600回転から感じられ、実用回転域の駆動力が高い。

そして4500回転付近からは速度上昇が活発になり、6速AT仕様で加速をそのまま続けると、6500回転でシフトアップした。市街地で使いやすく、峠道などではエンジンを回す楽しさも味わえる。

運転しやすく車両との一体感も得やすい

マツダ3 SKYACTIV-Xマツダ3 SKYACTIV-X
加速時の動力性能は、過給器を装着しないノーマルエンジンでいえば2.5リットル相当だが、巡航中はアクセル操作に対する反応が機敏だ。比較的低い回転域で走っていても、必要なパワーを即座に得られるので、運転しやすく車両との一体感も得やすい。

低回転域でアクセルペダルを緩く踏み増した時は、スーパーチャージャーのノイズを若干感じたが、エンジンの洗練度は総じて高い。

WLTCモード燃費は6速ATが17.2km/リットルだから、1.5リットルノーマルエンジンの16.6km/リットルよりも少し優れている。動力性能は2.5リットル並みだから、効率は高い。ガソリンエンジンの素直な運転感覚に、ディーゼルの粘り強さと燃費効率を加えた。

コスト低減が難しいのは理解できるが

マツダ3 SKYACTIV-Xマツダ3 SKYACTIV-X
ただし価格は割高だ。推奨グレードの「Xプロアクティブツーリングセレクション」は331万9148円だから、2リットルノーマルエンジンを積んだ同グレードに比べて68万2407円高い。クリーンディーゼルターボの同グレードが2リットルガソリンに比べて27万5000円の上乗せだから、SKYACTIV-Xは40万円程度の価格上昇に抑えたい。つまり300万円少々が妥当だ。

新しいメカニズムとあって、コスト低減が難しいのは理解できるが、68万円の上乗せだとユーザーとしては購入しにくい。価格の割高感を除くと、実用面では後方視界と後席の居住性に不満を感じるが、動力性能と走行安定性は大いに満足できる。

マツダ3 SKYACTIV-Xマツダ3 SKYACTIV-X

■5つ星評価
パッケージング:★
インテリア/居住性:★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト
1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

《渡辺陽一郎》

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎|カーライフ・ジャーナリスト 1961年に生まれ、1985年に自動車雑誌を扱う出版社に入社。編集者として購入ガイド誌、4WD誌、キャンピングカー誌などを手掛け、10年ほど編集長を務めた後、2001年にフリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けている。

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