6月から新社名のエネオスHD、2020年3月期1879億円の最終赤字[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛の影響は、休業を余儀なくされた飲食店や経営破綻したアパレル老舗のレナウンばかりではなかった。6月から新社名の「ENEOS(エネオス)ホールディングス(HD)」に変更する石油元売り最大手のJXTGホールディングスが発表した2020年3月期連結決算(国際会計基準)は、最終利益が1879億円の赤字(前期は3223億円の黒字)。原油価格の急落に加えて、新型コロナの影響で航空機などの燃料や自動車のガソリン需要が減り、仕入れた原油価格が目減りして損失になったという。

最終赤字は、17年4月にJXホールディングスと東燃ゼネラル石油が経営統合してから初めてだそうだ。また、JXTG HDでは、主要子会社JXTGエネルギーの大田勝幸社長がHDの社長に昇格、杉森務社長は代表権のある会長になるトップ交代人事も発表した。6月25日の株主総会後に就任する予定という。

もっとも、前期は最終赤字に転落したが、21年3月期(今期)の連結最終損益は400億円の黒字を見込んでいる。日経によると、原油価格の急落で原油の在庫評価損が拡大した前期からの反動に加え、新型コロナによる需要減が9月頃まで続くが、10月以降はエネルギー事業を中心に採算が改善することを前提に見通していると伝えている。

高校野球の夏の甲子園大会も中止すると決まったが、感染拡大の第二波もなく、JXTGの予想通りに10月以降回復してくれるのならば、我慢のしがいもある。

2020年5月21日付

●緊急事態関西3府県解除方針(読売・1面)

●4月訪日客99.9%減、過去最少わずか2900人(読売・2面)

●JXTG初の最終赤字、杉森社長が会長に、新社長に太田氏(読売・9面)

●ゴーン被告逃亡助けた疑い、米当局、米国人親子を逮捕(朝日・28面)

●ルマン優勝のエンジン部品、東京新聞に展示、タマチ工業社長が本社訪問(東京・7面)

●車暴走、歩行者死亡、容疑者逮捕、パトカー追跡中、大田(東京・23面)

●トヨタが3万台リコール(東京・22面)

●タイの車生産84%減、4月、20年ぶり低水準(日経・10面)

●事業多岐に「ソニーを再定義」本社の社名変更吉田社長に聞く(日経・14面)

●トヨタ・ホンダ1段階格下げ、米S&P(日経・18面)

●ガソリン16週ぶり上昇(日経・19面)

《福田俊之》

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