ゼンリンデータコムとTOKAIコミュニケーションズ(TOKAI COM)は6月12日、MaaS領域を中心とした事業展開に係る戦略的な業務提携について覚書を締結したと発表した。
TOKAI COMは、ネットワーク・データセンター・システム開発を提供するワンストップサービス企業として、情報通信分野で幅広いサービスを展開。一方、ゼンリンデータコムは、スマートフォンやカーナビ、PCなどさまざまな情報端末向けに、地図情報をベースとした付加価値の高いソリューションやナビゲーションサービスを提供している。
昨今、情報通信分野を取り巻く環境の変化や技術革新のスピードは著しく、デジタル化がもたらすビジネスモデルの変革や、働き方改革を背景とした生産性向上・業務効率化など、顧客ニーズも多様化・複合化。企業が持続的な成長を実現するためには、これらに即応した事業推進が必要となる。
両社は以前より、サービス基盤のフルクラウド化やクラウドを活用した新サービスの開発に向けて、相互協力してきた。今回、これまでのパートナーシップに加え、両社グループのさらなる収益拡大と持続的成長を目指すため、戦略的な業務提携について合意。相互の得意領域を最大限に活用した事業領域の拡大・拡充や、MaaS領域における新たなビジネスの構築を図る。
具体的には、両社のプラットフォームを連携することで位置情報、行動情報を蓄積し、AI等最新のテクノロジーを活用して分析する仕組みを構築し、移動全般に関するマーケティングデータや時間帯、エリア等の諸条件に紐づく移動手段等に関する需要予測データを生成。人、自動車、公共交通、その他二次交通も含めた新たな価値のある幅広いデータを蓄積し、自治体や交通事業者、MaaSオペレーターが真に活用できるMaaSプラットフォームの構築とソリューションの提供を推進する。