5つの整備方式に対応できる環境影響評価の手続きに着手したい…国が佐賀県に検討を促す 九州新幹線西九州ルート問題

フル規格ありきではなくこのような5者択一のフラットな議論を主張する佐賀県。そのための議論のあり方について、国との文書のやり取りが続いていたが、佐賀県の山口知事は文書ができないままでの協議入りを了承。国も5つの整備方式に対応できる環境影響評価の手続きに着手したい意向を示した。
フル規格ありきではなくこのような5者択一のフラットな議論を主張する佐賀県。そのための議論のあり方について、国との文書のやり取りが続いていたが、佐賀県の山口知事は文書ができないままでの協議入りを了承。国も5つの整備方式に対応できる環境影響評価の手続きに着手したい意向を示した。全 1 枚写真をすべて見る

国土交通省鉄道局は6月17日、九州新幹線西九州ルート新鳥栖~武雄温泉間の整備問題について、佐賀県に対し5つの整備方式に対応できる環境影響評価の手続きに着手することを提案したと発表した。

この問題については、当初、フル規格の武雄温泉~長崎間と在来線規格の新鳥栖~武雄温泉間を、軌間可変電車(フリーゲージトレイン)で直通する策が進められていたが、与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム九州新幹線(西九州ルート)検討委員会(与党PT)が2018年に断念を表明。

2019年には与党PTが国土交通省に対して、新鳥栖~武雄温泉間のフル規格での整備を求めたことに佐賀県が反発し、フル規格ありきではなく、対面乗換えやスーパー特急方式、フリーゲージトレイン、ミニ新幹線も視野に入れた「幅広い協議」を求めたことから、今日に至るまで、赤羽一嘉国土交通大臣と山口祥義佐賀県知事との面談や、事務レベルでの協議のあり方に関する文書のやりとりが続けられていた。

しかし、6月5日には佐賀県が協議入りを了承したことから、2019年末に赤羽国交相が佐賀県の同意なしに環境影響評価の手続きを行なわないとした方針に沿って、今回の提案に至った。

国土交通省では、佐賀県が提案に同意すれば、夏頃から手続きに必要な調整を開始したいとしており、同県に対して検討を求めている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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