VW、電動車向け全固体電池の共同開発を加速…クアンタムスケープ社に追加投資

VWグループの次世代EV「ID.」ファミリー
VWグループの次世代EV「ID.」ファミリー全 2 枚

フォルクスワーゲングループは6月16日、ソリッドステートバッテリー(全固体電池)を手がけるクアンタムスケープ社に追加投資を行い、全固体電池技術の共同開発を加速すると発表した。

クアンタムスケープ社は米国スタンフォード大学からのスタートアップ企業で、2010年に設立された。米国カリフォルニア州サンノゼに本社を置き、ソリッドステートバッテリー技術に関して、およそ200の特許を持つ。

EVなどの電動車で主流のリチウムイオンバッテリーが液体を使用しているのに対して、ソリッドステートバッテリーは、液体を使わず固体で構成されるバッテリーだ。エネルギー密度や安全性などの面でリチウムイオンバッテリーよりも優れ、次世代のバッテリーとして注目されている。

フォルクスワーゲングループは、このクアンタムスケープ社と2018年に提携を結び、1億ドルを出資した。フォルクスワーゲングループは今回、クアンタムスケープ社に最大2億ドルを追加投資し、全固体電池技術の共同開発を加速させる。

フォルクスワーゲングループは、将来的にソリッドステートバッテリーにより、航続が大幅に拡大し、充電時間がさらに短縮されると予想される、としている。

《森脇稔》

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