タフト、ロッキーのルーツは本格クロカン4WDだった【懐かしのカーカタログ】

タフト&ロッキーのルーツ
タフト&ロッキーのルーツ全 13 枚

SUVスタイルで現代に復活した『タフト』と『ロッキー』。その車名のルーツはどちらも本格的な“クロカン4WD”だった。そこで今回はこの2車と、あわせてトヨタのOEM版のカタログを振り返る。

ダイハツ・タフト(1974~1984年)

ダイハツ・タフトダイハツ・タフト
写真は『タフト』の後期型で2.8リットルのディーゼルエンジンを搭載したモデルのカタログ。初期型に対して洗練された顔つきが特徴だった。排気量から想像しにくいが実車の全幅は1460mmと現在の軽よりも小さく、登坂能力tanθ=0.96といった機動性の高さを誇った。

ダイハツ・タフトダイハツ・タフト
ステアリングのキックバックを防ぐシミーダンパーなども装備。ボディタイプはレジントップ、バン、のほか、後席に横向きで4名が座る6人乗りも設定があった。

ダイハツ・ラガーダイハツ・ラガー

ダイハツ・ラガー(1984~1997年)

ダイハツ・ラガーダイハツ・ラガー
ラガーのフルモデルチェンジ版として登場したのが『ラガー』だった。写真のカタログは’86年のもので、搭載エンジンは2.8リットルのディーゼル。ボディタイプはレジントップ、ハードトップ、ソフトトップの3タイプ。

ダイハツ・ラガーダイハツ・ラガー
角形ヘッドランプにフェイスリフトを受けたのは’87年モデルからで、’93年にはサスペンションが一新され、前=ダブルウイッシュボーン、リヤ=5リンクに。このモデルをベースにベルトーネが手がけたのが、BMW製のエンジンを載せた『フリークライマー』だった。

ダイハツ・ロッキー(1990~1997年)

ダイハツ・ロッキーダイハツ・ロッキー
関係性でいうと『ラガー』の弟分にあたるモデルがこの『ロッキー』だった。とはいえ本格的なラダーフレーム構造をもち、1.6リットルのガソリンエンジンを搭載。

ダイハツ・ロッキーダイハツ・ロッキー
カタログは’92年のものだが、専用工具で取り外しが可能だったレジントップとリヤウインド、サンルーフ、オプションとして用意されたキャンバストップなどの説明が載せられている。

トヨタ・ブリザード(初代・1980~1984年、2代目・1984~1990年)

トヨタ・ブリザードトヨタ・ブリザード
『タフト』のOEMとして誕生したのが『ブリザード』だった。カタログは’82年のもので、搭載エンジンは2.2リットルの“L型ディーゼル”。外観はフロントグリルのデザインの違い程度だが、幌型(幌ドアタイプ)にはタコメーターやプリントレザーシートを備えたモデルが設定されている。

トヨタ・ブリザードトヨタ・ブリザード
2代目はダイハツの『タフト』が『ラガー』と車名を変えたのに対して『ブリザード』名義は踏襲。写真のカタログは’86年のもので、サスペンションはまだ板バネのままだったが、搭載エンジンには2.4リットル・ディーゼルの自然吸気とターボの2機種を設定している。

トヨタ・ブリザードトヨタ・ブリザード

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  3. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  4. かつてのマーチ、新型日産『マイクラ』英国発売に、SNSでは「英国は小型車の価値を知ってる」「日本でも売りゃいい」の声
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る