BMWのPHV、電動車専用ゾーンでEVモードに自動切り替え 今夏から欧州で

電動化戦略と関連するPHVの新機能

ジオフェンシング技術が電動車専用ゾーンを検知

PHVに新開発の歩行車警告サウンドも標準装備

BMWのPHVが都市部の電動車専用ゾーンを認識して自動的にEVモードに切り替わる「BMW eDriveゾーン」機能
BMWのPHVが都市部の電動車専用ゾーンを認識して自動的にEVモードに切り替わる「BMW eDriveゾーン」機能全 22 枚

BMWグループ(BMW Group)は今夏から、欧州で販売されるプラグインハイブリッド車(PHV)に、都市部の電動車専用ゾーンを認識して自動的にEVモードに切り替える「BMW eDriveゾーン」機能を標準装備すると発表した。

【画像全22枚】

電動化戦略と関連するPHVの新機能

BMWグループは早期から取り組んだ製品攻勢により、電動パワートレイン車の幅広いモデルラインアップを構築しており、電動車の製造を主導するポジションへと浮上した。BMWグループは、ドイツ国内のピュアEVとPHVの新規登録台数において、主導的地位を確立している。

BMWグループは2021年末までに、EVまたはPHVを100万台以上販売する計画だ。その過程でBMWグループは新型EVを5車種、市場に投入する。

具体的には2020年内に、フルEVとしてBMW『iX3』を発売する。2021年には、新型EVのBMW 『iNEXT』や『i4』を投入していく。これらすべてに、BMWグループの第5世代の電動パワートレイン技術が搭載される。

BMWグループは2023年までに、25の電動車両を発売するという目標を掲げている。25車種のうち、半分以上はフルEVとなる予定だ。残りは、PHVやハイブリッド車になる。

ジオフェンシング技術が電動車専用ゾーンを検知

BMWグループは、電動パワートレイン車の販売比率を増やし、都市部の電動車専用ゾーンの「グリーンゾーン」を自動的に検出するBMW eDriveゾーン機能などのデジタルサービスを拡充する。これにより、PHVが都市圏のCO2排出量削減に大きく貢献することができると見込む。

BMWグループは今夏から、欧州で販売するPHVにBMW eDriveゾーン機能を標準装備する。PHVが都市部において、エミッション・フリー・モビリティの達成に果たす効果的な役割を実証する。エミッションフリー走行専用のグリーンゾーンを設けている都市では、ジオフェンシングテクノロジーによって、このゾーンを自動的に認識することができる。車がこれらのゾーンに入ると、自動的にEVモードに切り替わる。このようにしてBMWは、このエリアではPHVを電気駆動のみで走らせて、ピュアEVと同様にグリーンゾーンにアクセスする。

この新しいタイプの操作戦略は、PHVによるCO2排出量削減の可能性を大幅に高めるという。電気駆動システムの利用を増やすと、効率が最適化されるだけでなく、とくに都市交通における顧客の運転コストの削減にも役立つ。

BMW eDriveゾーンは今夏から、『3シリーズ』、『5シリーズ』、『7シリーズ』、『X5』のすべてのPHVの標準機能になる。このデジタルサービスは、GPSによるジオフェンシングテクノロジーを使用して、指定エリアを識別する。eDriveゾーンは現在、欧州のおよそ80の都市に設けられている。eDriveゾーンに近づくと、ナビゲーションマップにeDriveゾーンが強調して表示される。eDriveゾーンに入るとすぐに、車両が自動的にEVモードに切り替わることをドライバーに通知する。

PHVに新開発の歩行車警告サウンドも標準装備

また今夏から、欧州向けの3シリーズ、5シリーズ、7シリーズ、X5のPHVに、新開発のサウンド発生装置を搭載する。これは、EVモード時に静かに走行するPHVが、歩行者や自転車などへの警告サウンドを発生する装置だ。

さらに今夏から、PHVに標準装備されるプリコンディション機能が拡充される。室内の冷暖房に加えて、スマートフォンで遠隔操作できる機能が増える。将来的には、たとえば、ドライブ前にシートヒーターを作動させることも可能になる。同様に、先進運転支援システム用のカメラ、ステアリングホイール、ドアミラー、リアウィンドウなどのヒーターシステムを、遠隔操作で走行前にあらかじめ作動させておくことができるようになる、としている。

《森脇稔》

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