【日産 キックス 新型】スポーティな外観とルーミネス性を組み合わせたプロポーション

日産キックス新型のオンライン・プレゼンテーション、プログラムデザインディレクター入江慎一郎氏
日産キックス新型のオンライン・プレゼンテーション、プログラムデザインディレクター入江慎一郎氏全 13 枚

日産は10年ぶりのブランニューモデル、『キックス』を発表した。日本はもとよりグローバル市場で非常に人気のあるコンパクトSUVセグメントへ投入したこのクルマは、先進的かつ上質なデザインを目指してデザインされたという。

組み木からインスパイアされたフロントグリル

キックスのデザインの魅力について日産グローバルデザイン本部プログラムデザインディレクター入江慎一郎氏は、「使い勝手の良い大きさや、スリークで躍動感あふれるスポーティな外観でありながらも、室内の快適性をきちんと確保したルーミネス性を兼ね備えたプロポーションだ」という。

その中でもフロントマスクは、「日本の方々に親しみを感じてもらえるために2つのテーマに取り組んだ」と入江氏。ひとつは、「若々しい躍動感あふれるダイナミックさ。そしてもうひとつがe-POWERにふさわしい先進的で上質なプレミアム表現だ」と話す。

全グレードLEDを使った薄型ヘッドランプを装備することで、「精悍さとインテリジェントさを併せ持つ、ハンサムなデザインになった」と述べる。

また日産デザインの特徴のひとつである、Vモーションのメッキグリルをダブルへと進化。さらに、フロントバンパーの「豊かな面表現により小型車でありながらもプレミアム感溢れる外観を兼ね備えている」とその特徴を語る。そのフロントグリルは、「日本の伝統工芸の組み木からインスパイアされ、まさに日本の風景に溶け込むデザインにしてある」とのことだった。日産キックス新型日産キックス新型

そしてもうひとつ大きな特徴として、入江氏はスタンスの良さを挙げる。特にリアビューから見ると、「ワイドなバンパーと突出したリアフェンダーのボリュームにより、ダイナミックなシルエットとともに、タイヤの踏ん張り感による格好良さが伝わるだろう」とその印象を語る。また、ヘッドランプ同様全てのグレードにオールLEDのリアコンビネーションランプを装備。「すっきりとしたアウターレンズ越しに覗くインナーレンズには切子のような細かいパターンをグラデーション加工しており、点灯時には宝石のようなキラキラと光り輝く光の演出を施した」と説明した。

躍動感と静粛性はカラーにも

キックスのボディカラーは計13色。入江氏によるとその中でも4つのバリエーションが特徴的だという。まずオレンジ/黒のツートーンカラーと、黄色のモノトーンカラーは、「躍動感あふれる若々しいダイナミックなe-POWERのパフォーマンスを表現」。また、赤/黒のと白/黒のツートーンカラーは、もうひとつのe-POWERの性能である、「静粛性をイメージし、コンパクトでありながらもひとつ上のクラスを感じてもらえる大人のプレミアム感あふれる色合い」をイメージしてデザインされた。

快適性とプレミアム感を兼ね備えたインテリア

さて、キックスのインテリアは、「コンパクトカーでありながら快適性とプレミアム感を兼ね備えた空間づくりを心がけてデザインした」と入江氏。インストルメントパネルは、「外へ向かっていく広がりと、ステッチを施した合皮のラッピングにより、開放的で高級感のある充実したドライビングが楽しめるデザイン」。そのステッチは、「リッチなデザインテイストの本皮シートの特徴にもなっている」と述べる。日産キックス新型日産キックス新型

またキックス専用の電気信号色のシフトレバーは、「電動化の雰囲気を感じながらも、自分で操縦する感覚を味わえるまさにハイブリッドなデザインにした」。同時にパーキングブレーキも電気信号のボタンタイプにすることで、「しっかりとしたセンターアームレストを装備し、快適に運転できる嬉しい装備のひとつとなっている」とのことだ。

内装色は、タンカラーと黒のハイコントラストによる「プレミアム感満載な色合いのもの」と、「e-POWERの静粛性とシックで大人の雰囲気を感じてもらえる黒内装」が採用された。

最後に入江氏は、「キックスは日本のお客様に向け本当に最適なクルマとして自負している。日産自動車が自信を持ってお届けする格好良いデザインに仕上がった」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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