【CEATEC 2020】リアルとオンラインのハイブリッド型展示会へ…ピンチをチャンスに

CEATEC 2020 ONLINE のエントランス
CEATEC 2020 ONLINE のエントランス全 4 枚

電子情報技術産業協会、情報通信ネットワーク産業協会、コンピュータソフトウェア協会の3団体で構成するCEATEC実施協議会は6月30日、オンライン説明会を開催し、「CEATEC 2020 ONLINE」についての開催概要を発表した。期間は10月20~23日だ。

「CEATECは昨年20回目を迎え、本年は21回目の開催ということで、幕張メッセ(千葉市)での開会に向けて準備を進めてきた。しかし、計画の変更を余儀なくされ、どうするか考えた。今後の見通しもなかなか難しいが、このような状況だからこそ、CEATECには果たす役割があると考えた」と同協議会エグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏は話し、こう付け加えた。

「われわれはオンラインを舞台にこれまでにない展示会づくりを考えていく。これは今年だけではない。今回を契機にして、リアルとオンラインのハイブリッドの開催など、これまで20年間開催してきたCEATECがさらに新たなステージに進む一歩として、オンラインでの新たな取り組みにチャレンジする重要な試金石になると考えている」

文字通り、新型コロナウイルスの感染拡大というピンチをあたらな展示会へと変身させるチャンスとして生かそうというわけだ。鹿野氏も「これまでCEATECができなかったことにチャレンジする絶好の機会」と位置づけている。リアルの展示会についても、一部を開催できないか、まだ諦めていないそうだ。

今回はコンセプトとして「New Normal(ソサイエティ5.0の実現と共に新たな社会への提案)」「Digital Transuformation(オンライン開催ならではのDX実現の提案)」「Anytime & Anywhere(いつでも、どこからでも参加できる新たな枠組みの提案」の3つを掲げ、専用のウェブサイトに会場を構築する。来場者は事前入場登録のうえ、CEATEC2020 ONLINEのサイトから入場する形になる。

そのサイトは、「ニューノーマルエリア」「企業エリア」「Co-Creation PARK」の3つの展示エリアと、「コンファレンスエリア」「公式イベントエリア」を加えた5つのエリアで構成される。「これまでのCEATECは、来場者が足を運ぶものだったが、今回はみなさんのもとにCEATECが行くことになる」と鹿野氏。

例えば、ニューノーマルエリアでは、新型コロナウイルス感染症がもたらした「新たな暮らし」をキーワードに、持続的かつ豊かな暮らしを実現するための新たなソリューションやテクノロジー、サービスを紹介する。「ニューノーマルソリューションズ」「ニューノーマル社会を支える要素技術・デバイス」「デジタルまちづくり」の3つのカテゴリーのもと、テーマごとに複数の出展者でページを構成する予定だ。

また、企業エリアでは、ニューノーマルやその先のソサイエティ5.0の実現を見据えた製品やソリューション、テクノロジーなどを企業ごとに紹介。IT・エレクトロニクスをはじめ、モビリティ、運輸、住宅、建設、金融、観光などのあらゆる産業・業種を対象に、企業のビジョンを発信する総合的なものから1つの事業に特化した専門的な内容まで、大小さまざまな企業が参画することになっている。

さらにオンラインならではの機能として、出展者と来場者のライブ配信やリアルチャットで交流できるようにする。オンラインページについても、日本語と英語のページを用意して入場時に選択できるようにすることで海外からの来場者の獲得を目指す。

「今回のオンライン開催は展示会としての大きな改革の中の1つのステップとしてとらえている。9月には見所などを紹介する場をつくる予定なので、引き続き注目してほしい」と鹿野氏は力強く話していた。

《山田清志》

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