アウディのEV、『e-tron』に503馬力の「S」…今夏欧州で受注開始

フロントにモーターを追加して3モーター化

0~100km/h加速は4.5秒

Sモデルらしいスポーティな内外装

アウディ e-tron S
アウディ e-tron S全 8 枚

アウディ(Audi)は今夏から、『e-tron S』の受注を欧州で開始すると発表した。

写真:アウディ e-tron S

同車は、アウディ初の市販EVの『e-tron』をベースに、EVパワートレインを高性能化したモデルだ。アウディはエンジン搭載車に、高性能な「Sモデル」を設定している。EV のe-tronシリーズにも、このSモデルが拡大展開されている。

フロントにモーターを追加して3モーター化

e-tron Sでは、モーターをフロントに1個追加し、リアの2モーターと合わせて、合計で3モーターとしているのが特長だ。フロントアクスルに追加されたモーターは、最大出力169hp、ブースト時には最大出力204hpを発生する。リアアクスルに積まれる2個のモーターも強化されており、最大出力266hp、ブースト時には最大出力359hpを獲得する。

この結果、3つのモーターを合わせたシステム全体で、最大出力435hp、最大トルク82.4kgmを引き出す。ブースト時には最大で8秒間、最大出力が503hp、最大トルクが99.2kgmへ引き上げられる。

通常の走行モードでは、リアモーターのみが作動する。より多くのパワーを必要とする場合、ドライバーがほとんど気付かないうちに、フロントモーターが始動する。また、路面のグリップが低下した場合にも、フロントモーターが作動する。また、加速中に後輪が、ブラックアイスバーンなどの低い摩擦の路面に遭遇した場合、2つのモーター間でモーメントを正確かつ迅速に配分する。アウディ e-tron Sアウディ e-tron S

0~100km/h加速は4.5秒

パワフルなEVパワートレインの効果で、e-tron Sは、0~100km/h加速を4.5秒で駆け抜け、最高速は210km/hでリミッターが作動する。アウディによると、インテリジェントな駆動制御は、車両の安全性やダイナミックなハンドリング性能を新たなレベルに引き上げるという。電動「クワトロ」に加えて、リアアクスルには可変トルク配分を備えた電動トルクベクタリングが採用された。

e-tron Sは、最大出力150kWで直流(DC)急速充電できる。バッテリー容量の80%の充電にかかる時間は、およそ30分だ。ヒートポンプを備えた熱管理システムを導入した。これにより、4つの回路を備えたバッテリー、インテリア、電気モーターを、それぞれ冷却しウォームアップできる。さらに、最大11kWの出力で、交流(AC)充電することもできる。バッテリーの蓄電容量は95kWh。1回の充電の航続は、最大359km(WLTPサイクル)とした。

ブレーキキャリパーは、6ピストンを備えており、大容量ブレーキディスクは、フロントが直径400mmとなる。「プログレッシブステアリング」を標準装備した。ダンパーも、Sモデル用に最適化されている。コーナリング中のロールをさらに抑えるために、前後のスタビライザーが拡大された。

Sモデルらしいスポーティな内外装

エクステリアは、5本VスポークのSデザインの20インチアルミホイールが標準だ。最大22インチサイズのアルミホイールも選択できる。シングルフレームグリルは、グレーで塗装された。e-tron専用のLEDヘッドライトやデイタイムランニングライトを装備する。

Sモデルらしく、バンパーはスポーティな専用デザインで、リアにはディフューザーインサートが採用される。ホイールアーチエクステンションにより、23mmワイド化された。

インテリアは、ダークカラーで統一された。「アウディバーチャルコックピット」のディスプレイがレイアウトされている。インストルメントパネルはドライバー指向だ。電動調節可能なレザー&アルカンターラ製スポーツシートとシフトレバーには、菱形のSエンボス加工が施された。ドアシルとハンドルには、Sバッジが装着されている。

《森脇稔》

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