ホンダe と CBR1000RR-R 、デザイン博物館のセンターステージに…独レッドドット受賞を祝福

新世代のEVデザイン

1回の充電での航続は最大222km

大型スーパースポーツバイクのCBR1000RR-Rファイアブレード

独レッドドット・デザイン博物館のセンターステージに展示されたホンダ CBR1000RR-R ファイアブレードSP と ホンダ e
独レッドドット・デザイン博物館のセンターステージに展示されたホンダ CBR1000RR-R ファイアブレードSP と ホンダ e全 12 枚

ホンダ(Honda)の欧州部門は7月27日、新型EVの『ホンダe』と新型スーパースポーツバイクの『CBR1000RR-RファイアブレードSP』が、ドイツ・エッセンの「レッドドット・デザイン博物館」のセンターステージに展示された、と発表した。

レッドドット・デザイン博物館は、「レッドドット」の展示施設だ。1955年に設立されたレッド・ドットは、世界的に最も権威あるデザイン賞のひとつ。49カテゴリーの工業製品を対象に、デザインの革新性、機能性、耐久性、人間工学など9つの基準から審査を行う。「ベスト・オブ・ザ・ベスト賞」、「レッドドット賞」、「特別賞」の3賞があり、このうちベスト・オブ・ザ・ベスト賞は各カテゴリーの最高賞の位置づけだ。

ホンダeと『CBR1000RR-Rファイアブレード』は2020年のレッドドット・デザイン賞において、プロダクトデザイン賞を受賞した。ホンダeは、自動車のプロダクトデザイン部門でベスト・オブ・ザ・ベスト賞を受賞し、スマート・プロダクト部門でも、レッドドット賞に輝いた。CBR1000RR-Rファイアブレードは、二輪車のプロダクトデザイン部門で、レッドドット賞を受賞している。

レッドドットは、これを祝福する「2020/21特別展示」として、ドイツ・エッセンのレッドドット・デザイン博物館のセンターステージに、両モデルを展示した。

新世代のEVデザイン

ホンダeのエクステリアデザインは、新世代のEVを目指して開発された。継ぎ目がない滑らかなデザインを採用した。ポップアウトドアハンドルを装備している。ヘッドライトには、それぞれ12個のLEDが組み込まれた。ドライバーが車両に近づくと、シーケンシャルに点灯し、ドライバーを歓迎する。

インテリアには、ラウンジのようなシンプルな空間をイメージした。繊細かつ現代的な素材を使用し、リラックスできるモダンなキャビンを目指している。トランク容量は171リットル。後席を完全に折りたためば、861リットルに拡大する。

ホンダeには、街中での取り回しの良さと力強いモーター+後輪駆動によるホンダならではの走りの楽しさを追求する。都市型コミューターによる使い勝手も考慮した性能とした。最小回転半径は4.3mだ。ボディサイズは、全長3895mm、全幅1750mm、全高1512mm、ホイールベース2530mmとなる。独レッド・ドット・デザイン博物館のセンターステージに展示されたホンダ e独レッドドット・デザイン博物館のセンターステージに展示されたホンダ e

1回の充電での航続は最大222km

モーターは最大出力が136psと154psの2種類のチューニングが設定される。どちらも、最大トルクは32.1kgmを引き出す。ホンダeでは、このモーターが後輪を駆動する。前後重量配分は50対50とした。0~100km/h加速は、136ps仕様が9秒、154ps仕様が8.3秒だ。ホンダによると、スポーティでかつレスポンスの高い走りが楽しめるという。最高速は145km/hとした。

ホンダeには、蓄電容量35.5kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載する。ホンダによると、このクラスで最もコンパクトなバッテリーになるという。1回の充電での航続は、136ps仕様が最大222km。154ps仕様は、17インチホイール装着車の航続が最大210km、16インチ仕様は最大222kmとなる(いずれもWLTP計測)。

出力100kWの急速充電を利用すれば、30分でバッテリー容量の80%まで充電できる。家庭用の出力2.3 kWチャージャーの場合、フル充電はおよそ19時間、出力2.3 kWチャージャーの場合、フル充電はおよそ4時間だ。独レッド・ドット・デザイン博物館のセンターステージに展示されたホンダ CBR1000RR-R ファイアブレードSP独レッドドット・デザイン博物館のセンターステージに展示されたホンダ CBR1000RR-R ファイアブレードSP

大型スーパースポーツバイクのCBR1000RR-Rファイアブレード

一方、CBR1000RR-Rファイアブレードは、1992年発売の初代モデル『CBR900RR』から一貫して追求してきたテーマ「Total Control~操る楽しみの最大化」を継承。高性能をサーキット走行やレースで存分に発揮させることを目的に、「Total Control for the Track ~サーキットで本領発揮するマシン」を開発コンセプトに定め、高出力かつ、よりコントロール性に優れた出力特性のパワーユニットと、操縦性を追求した車体パッケージングを組み合わせた。スポーツライディングをサポートする先進の電子制御技術なども採用。「CBR」シリーズの最上位モデルとなる大型スーパースポーツバイクだ。

CBR1000RR-R ファイアブレードSPは、CBR1000RR-R ファイアブレードをベースに、オーリンズ社製の電子制御サスペンション、ブレンボ社製のフロントブレーキキャリパーを装備するなど、足まわりを専用チューン。また、軽量化に貢献するリチウムイオンバッテリーの採用や、より素早いシフトチェンジ操作を可能とするクイックシフターを標準装備するなど、よりスポーツライディングの楽しみを視野に入れた特別仕様となる。

《森脇稔》

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