改札内とは思えない! 東京駅の商業施設「グランスタ東京」---食堂車レストランも出現  8月3日開業

グランスタ東京「STATION RESTAURANT THE CENTRAL」(洋食レストラン)
グランスタ東京「STATION RESTAURANT THE CENTRAL」(洋食レストラン)全 36 枚

もはや東京駅改札内ということを忘れてしまうほど、スタイリッシュな商業施設にいる気分。ここは8月3日に開業する東京駅「グランスタ東京」。JR東日本最大規模のエキナカ商業施設で、新たに開店する66店舗のなかでも、昭和の食堂車をイメージしたレストランに注目が集まる。

まずはグランスタ東京がどこにあってどんな規模かについて。グランスタ東京の位置は、在来線ホーム神田寄りの直下。中央通路と北通路の間にある1階・地下1階フロアの1万1300平米ぶん。全店舗数は154店舗。今回の開業で新たに66店舗がオープンし、約1000席分の飲食店が新たに出現する。在来線ホームへとつながるエレベータが各所にある点もポイントだ。バス物流グランスタ東京「羽田市場」バス物流

このグランスタ東京で扱う魚介類は、新幹線や高速バスで高鮮度な「朝獲れもの」などを日本全国から取り寄せるという手法も新しい。こうした新幹線・高速バス便で運ばれた食材メニューは「羽田市場」で試せる。そのほかビアバーや日本酒居酒屋などもあり、東京駅改札内でハシゴ酒ができる「横丁エリア」も出張客や通勤客にウケそう。

店舗フロア以外でも新しいエリアが誕生。地下1階にできる待合空間「スクエア ゼロ」には、寝台特急(ブルートレイン)あさかぜ・富士・さくらの原寸大レプリカヘッドマークや、0キロポスト、1/10スケール20系客車ナハネフ20などが展示されていて、ちょっとした撮影スポットになりそう。東京駅エキナカ新広場「スクエア ゼロ」東京駅エキナカ新広場「スクエア ゼロ」

ということで、昭和の食堂車を想わせるレストランにズームイン。店名は「STATION RESTAURANT THE CENTRAL」。昭和の食堂車を再現した洋食レストランで、運営はJR東日本フーズ。このJR東日本フーズは、国鉄の食堂車などを担った日本食堂を前身とする日本レストランエンタプライズ(NRE)と、ジェイアール東日本フードビジネスが合併してできた会社。

店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが、歴代食堂車の献立表・メニュー表の実物展示。寝台特急あさかぜ食堂車メニューをみると、フライドフィッシュ70円、ハムエッグス90円、ビーフステーキ定食B330円といった、その時代を想わせる表記が。おもしろいのは、「飲食代金201円から500円までは5%を 501円以上は10%の遊興飲食税を」という記。国税庁ホームページには、この遊興飲食税についてこんな解説がある。

「遊興飲食税(国税)は昭和22年(1947年)3月で廃止となりますが、同年4月から再び地方税としての遊興税となりました。課税標準は、遊興飲食税(国税)と同様でした。その後、遊興税は、遊興飲食税、料理飲食等消費税、特別地方消費税と名称を変えて存続しましたが、地方消費税の創設等の理由により平成12年(2000年)3月に廃止となりました」(国税庁)東京駅改札内「STATION RESTAURANT THE CENTRAL」(洋食レストラン)グランスタ東京「STATION RESTAURANT THE CENTRAL」

8月3日にオープンする食堂車レストラン「STATION RESTAURANT THE CENTRAL」は、昭和時代の食堂車空間(食堂車、ロビーカー、コンパートメント、テラス)を再現しただけではなく、味にも往年の列車旅を想わせるしかけがある。このメニューを監修したのは、寝台特急「北斗星」や「カシオペア」の食堂車メニュー監修を務めた五十嵐章シェフ(JR東日本フーズ STATION RESTAURANT THE CENTRAL 総料理長)だ。

「食堂車時代から80余年の歴史を伝承し、独自の製法で進化させたデミグラスソースを軸にメニューを構成。なかでも『食堂長自慢のスペシャルハヤシライス」はぜひ一度、試してみてほしい。懐かしさと新しさがハイブリッドした、特別なハヤシライスを感じてもらえるはず」(五十嵐シェフ)

どのメニューも1000円以上する「ちょっと大人な雰囲気」の食堂車レストランは、ランチ・ディナーとも客単価は2000円前後が想定されている。「食堂車の現役時代を実体験しているシニア層」をコアユーザに想定しているらしいけど、食堂車時代を知らない世代や、北斗星・カシオペアで旅した思い出がある人にも、刺さりそうな気配だ。グランスタ東京「STATION RESTAURANT THE CENTRAL」ハヤシライスグランスタ東京「STATION RESTAURANT THE CENTRAL」ハヤシライス

《レスポンス編集部》

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