ポルシェ パナメーラ 改良新型、プロトタイプの写真

改良新型は4ドアとスポーツツーリスモの開発が進行中

開発プロトタイプ車にはシリーズ最強のPHVも

徹底した新型コロナ対策を施して開発テストに取り組む

ポルシェ・パナメーラ 改良新型のプロトタイプ
ポルシェ・パナメーラ 改良新型のプロトタイプ全 14 枚

ポルシェは8月3日、改良新型『パナメーラ』(Porsche Panamera)のプロトタイプの写真を公開した。

改良新型は4ドアとスポーツツーリスモの開発が進行中

現行パナメーラは2世代目モデルだ。2016年6月、ドイツ・ベルリンでワールドプレミアされた。ポルシェの4ドア「グランツーリスモ」が、パナメーラだ。現行型には、初代には用意されていなかった「スポーツツーリスモ」が設定されている。

スポーツツーリスモは、「シューティングブレーク」だ。Bピラーから後方にユニークなデザインを備えており、力強いショルダー上部の細長いウインドウラインと長いルーフラインが特長だ。ルーフ後部はウインドウラインよりもなだらかに下降し、特長的なDピラーがクーペのように、ショルダーセクションへと続いている。

この現行パナメーラは、デビューから4年が経過した現在、改良新型の開発が進んでいる。ポルシェが公開したプロトタイプの写真には、4ドアとスポーツツーリスモの姿が確認できる。ポルシェ・パナメーラ 改良新型のプロトタイプポルシェ・パナメーラ 改良新型のプロトタイプ

開発プロトタイプ車にはシリーズ最強のPHVも

開発プロトタイプ車には、シリーズ最強の『パナメーラ ターボS・Eハイブリッド』も含まれている。同車のパワートレインは、プラグインハイブリッド(PHV)となる。エンジンは、『パナメーラ ターボ』用の4.0リットルV型8気筒ツインターボで、最大出力550hpを発生する。モーターは最大出力136hp。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、680hpのパワーと86.7kgmのトルクを引き出す。

トランスミッションは8速PDKで、動力性能は0~100km/h加速が3.4秒、最高速が310km/hだ。ハイブリッドモジュールに統合されたデカプラーは、エレクトリッククラッチアクチュエーターを介して、電気機械的に作動し、その結果、短いレスポンスタイムと高い快適性を実現したという。

二次電池は、蓄電容量14.1kWhのリチウムイオンバッテリーで、EVモードでは、最大49kmをゼロエミッション走行できる。この効果もあって、欧州複合モード燃費34.5km/リットル、CO2排出量66g/kmと、優れた環境性能を実現した。また、バッテリーの充電は、6時間以内に完了する。ポルシェ・パナメーラ 改良新型のプロトタイプポルシェ・パナメーラ 改良新型のプロトタイプ

徹底した新型コロナ対策を施して開発テストに取り組む

改良新型パナメーラの開発において、ポルシェはエンジニアの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染防止に、最大限配慮している。テストドライブは、多くの場合、2名乗車で行う。エンジニアは、フェイスマスク、消毒剤、使い捨てタオルを使用する。

開発テストでは、ポルシェのエンジニアは45分ごとに、プロトタイプ車両を乗り換える。エンジニアは、すべてのパワートレインとシステムをテストする必要があるためだ。

ステアリングホイール、シート調整機構、コントロールスイッチ、バックミラーなど、乗員が手を触れる場所は、消毒剤と使い捨てタオルを使用して、徹底的に消毒する。そして、ドライバーが車から降りると、ドアハンドルとリアゲートのハンドルの消毒を行う。そうしないと、車両を次のテスターに引き渡すことができないという。

消毒作業が終わると、ポルシェのドイツ・ヴァイザッハの開発チームは、改良新型パナメーラのスポーツ排気システム、またはPHVの電気モーターのサウンドを伴いながら、走行テストを再開する、としている。ポルシェ・パナメーラ 改良新型のプロトタイプポルシェ・パナメーラ 改良新型のプロトタイプ

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る