ボルグワーナー、フォード マスタング EV 向け駆動システム生産へ

ボルグワーナーの高出力インテグレーテッド・ドライブ・モジュール(iDM)
ボルグワーナーの高出力インテグレーテッド・ドライブ・モジュール(iDM)全 5 枚

ボルグワーナー(Borg Warner)は8月5日、フォードモーターの新型EV、フォード『マスタング・マッハE』向けに、高出力インテグレーテッド・ドライブ・モジュール(iDM)を生産すると発表した。

iDMには、ボルグワーナー独自の熱管理システムや変速機の他に、他社製モーターとパワーエレクトロニクスが一体化されている。従来のボルグワーナー「GearDrive」ユニットとは異なり、iDMは平行軸変速機を採用せず、代わりに電気モーターと同軸に動力を出力する同心軸変速機を採用し、よりコンパクトなパッケージを実現した。この高性能変速機は、4278Nmの軸トルクと、最大1万3800rpmの入力速度に対応しており、効率の高い、滑らかな乗り心地を可能にするという。

さらに、ボルグワーナーは一体化されたパークモジュールを開発し、iDMシステム全体に適切な熱管理を施せる効率的な冷却と、潤滑システムを開発するなど、すべてのコンポーネントを一つのコンパクトなアセンブリ内に納めることに成功した。

ボルグワーナーのiDMは、適応性の高いアーキテクチャにとどまらず、高度なインテグレーション、高いシステム効率と最適化されたNVH(ノイズ、振動、ハーシュネス)特性も実現した。iDMはマスタング・マッハEのRWDとAWDに駆動力を供給できる。AWDの「GT」仕様では、ボルグワーナーは前輪にも動力を供給するセカンダリドライブユニットを供給する。なお、生産開始は、2020年内を予定している。

ボルグワーナーは、iDMの拡張性やモジュール化に関する豊富なノウハウを活用することにより、ボルグワーナーはフォードモーターの厳しい性能要求を満たす専用のドライブモジュールの開発に成功した、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  4. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
  5. 自動車購入の落とし穴! 公取協・公取委の警告から学ぶ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る