ディーゼルエンジンの基礎から最新技術まで学ぶ

増補二訂版『ディーゼルエンジンの徹底研究』
増補二訂版『ディーゼルエンジンの徹底研究』全 2 枚

『増補二訂版 ディーゼルエンジンの徹底研究』
編者:鈴木孝幸(日野自動車元副社長、工学博士)
発行:グランプリ出版
定価:2800円+税
ISBN978-4-87687-376-0

日野自動車の第一線エンジニアが分担執筆。ディーゼルエンジンの基本構造の解説からハイブリッド化などの最新動向を詳細に盛り込み、8年ぶりに増補改訂版が刊行された。

トラックやバスなど大型車両の動力源として極めて重要なディーゼルエンジンについて、近年主流になっているターボインタークーラー付きエンジンを中心に、構造と機能・性能や燃料、潤滑、冷却といった基本から、燃焼改善、排ガス低減の動向をビジュアルな図版をふんだんに使って分かりやすく解説。さらに商用ハイブリッドシステムなどの電動化、代替燃料エンジンなど最新の技術動向を改めて章立てして盛り込まれているので、現在のディーゼルエンジンの最先端技術が十分に把握できる内容に仕上がっている。

本書は2012年の刊行以来、ディーゼルエンジンの入門・解説書として多くの読者に読み継がれてきたロングセラーで、ディーゼルエンジンの歴史から始まり、その基礎、PMやNOxの低減処理技術、燃費の改善など、現実問題に即した項目も盛り込まれ、また、巻末には索引もあるので、興味のある、また疑問に思ったところから読み進めることも可能である。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、スーパーハイト軽自動車『ルークス』新型を先行公開、160万円台から秋頃発売へ
  2. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  3. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  4. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  5. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る