レクサス ES 2021年型…HVのバッテリーはリチウムイオン、レクサスセーフティシステム+2.0全車装備

レクサス ES の2021年モデル(米国仕様)
レクサス ES の2021年モデル(米国仕様)全 12 枚

レクサスの米国部門は8月20日、『ES』(Lexus ES)の2021年モデルを発表した。今秋、米国市場で発売される予定だ。

ハイブリッドのバッテリーをリチウムイオン化

レクサスESのハイブリッドモデルが、「ES300h」グレードだ。2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせた新世代のハイブリッドシステムを搭載する。

4世代目となるこのハイブリッドシステムは、アトキンソンサイクルの2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンに、モーターを組み合わせる。米国仕様車の場合、エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、215hpのパワーを獲得した。吸気効率の向上や燃焼室内の気流強化による高速燃焼により、世界トップレベルの熱効率を追求。高い動力性能と環境性能を両立するとともに、優れたレスポンスを可能にする。

また、新開発のトランスアクスルやパワーコントロールユニットを導入した。ハイブリッドの持ち味の燃費性能は維持しながら、ダイレクトな加速フィーリングを追求している。

2021年モデルでは、二次電池を従来のニッケル水素バッテリーから、リチウムイオンバッテリーに変更した。このバッテリーは、高さが120mmコンパクト化されており、後席の下にレイアウトすることで、軽量化や低重心化に加え、荷室容量の拡大も可能にした。

ES300hは、スポーツドライブモードを使用すると、低速でトルクがブーストされるため、加速がさらに向上する。パドルシフトを使用して6つギアを切り替え、より正確な制御を行うことができる。ES300hグレードの米国EPA(環境保護局)燃費性能は、複合モードで18.7km./リットルと公表されている。

最大で12.3インチのマルチメディアモニター

2021年モデルには、最大で12.3インチのマルチメディアモニターと、第2世代のリモートタッチパッドコントロールを設定する。音声認識は、非接触でのスマートフォンコントロールを可能にするモバイルアシスタントにも対応する。

Appleの「CarPlay」の電話機能に対応する。ドライバーがダッシュボードのディスプレイ画面または音声コントロールの「Siri EyesFree」を使って、iPhoneを制御できる。標準のマルチメディアディスプレイシステムと、オプションの12.3インチナビゲーションディスプレイが、CarPlayに対応している。

アマゾン(Amazon)のAI(人工知能)による音声アシスタント、「アレクサ」(Alexa)を車載化した。Androidスマートフォンでは、自然言語コマンドを使用してさまざまな機能をコントロールできる。その機能には、車から自宅、自宅から車へのコマンドも含まれる。自宅にアレクサ対応デバイスを所有しているユーザーは、運転する前に、車両とやり取りできる。

また、レクサスの「Enform Remote」が、3年間のトライアルで付帯する。iOSおよびAndroidデバイス用のモバイルアプリを使用して、車両の一部機能を遠隔操作できる。リモートドアロック/アンロック機能、エンジンやエアコンのリモートスタート/ストップなど。さらに、3年間トライアルのレクサス「Enform Dynamic Navigation」と、無料のレクサス「Enform App Suite 2.0」が付帯している。

「レクサスセーフティシステム+2.0」を全車に

2021年モデルでは、上位グレードにブラインドスポットモニターとリアクロストラフィックアラートを採用した。全グレードに、「レクサスセーフティシステム+2.0」を標準装備する。レクサスセーフティシステム+2.0は、ミリ波レーダーと単眼カメラセンサーを使用しており、「プリクラッシュセーフティシステム」が昼間の自転車検出を可能にした。

また、レクサスセーフティシステム+2.0のプリクラッシュセーフティシステムは、カメラの感度とダイナミックレンジを向上させた。夜間でも歩行者を検出できるように安全性が強化される。

さらに、レクサスセーフティシステム+2.0には、「レーントレーシングアシスト」が採用される。レーントレーシングアシストは、車線から逸脱する可能性があることを警告し、車線からの逸脱を避けるためのステアリング操作支援を実施するものだ。さらに、高速道路や自動車専用道路を走行中、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能)の作動時に、車線維持に必要なステアリング操作支援を行う。

また、カメラで主要な道路標識を読み取り、メーターとヘッドアップディスプレイ内に表示する「ロードサインアシスト」も採用した。「オールスピードレンジ・ダイナミックレーダークルーズコントロール」は、より高度なレーダーセンサーを使用し、交通量が多い場合でもスムーズに加減速できる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る