VWの新型EV『ID.4』、量産開始…実車のワールドプレミアは9月末

フォルクスワーゲンのドイツ・ツヴィッカウ工場で量産を開始した ID.4
フォルクスワーゲンのドイツ・ツヴィッカウ工場で量産を開始した ID.4全 7 枚

フォルクスワーゲンは8月20日、新型電動コンパクトSUVの『ID.4』(Volkswagen ID.4)の量産を、ドイツ・ツヴィッカウ工場で開始した、と発表した。実車のワールドプレミアは、9月末の予定だ。

ID.4はフォルクスワーゲンの新世代EVの「ID.」ファミリーの2番目のモデルだ。第1弾は、小型ハッチバックの『ID.3』だった。ID.4は、2017年春に発表されたコンセプトカーの『ID.CROZZ』の市販バージョンとして開発され、フォルクスワーゲン初の本格的な電動SUVになる。

ID.4は、世界最大の市場セグメントに成長しているコンパクトSUVセグメントに投入するために開発された。ID.3と同様、高い拡張性を持つ「モジュラーエレクトリックツールキット(MEB)」プラットフォームをベースにしている。フォルクスワーゲンによると、ID.4はコンパクトなサイズ、広い室内、スポーティなキャラクター、直感的な操作方法、完全なコネクテッド機能など、ID.ファミリーのすべての長所を備えているという。

ID.4は、力強いスタイル、先進的な機能、ゼロエミッション走行という特長を持つ。洗練された空力性能を備えたID.4のエクステリアは、MEBの革新的なアーキテクチャーを表現しているという。短いフロントオーバーハングと長いホイールベースによって、室内には広いスペースが生み出された。ドライバーと乗員は、「オープンスペース」と呼ばれる広々とした明るいスペースで、リラックスすることができる。

フォルクスワーゲンのドイツ・ツヴィッカウ工場で量産を開始した ID.4フォルクスワーゲンのドイツ・ツヴィッカウ工場で量産を開始した ID.4

ID.4では、数多くのモジュラー駆動コンポーネントを利用することができる。まず初めに、後輪駆動モデルが発売され、その後パワフルな4輪駆動モデルが追加される予定だ。高電圧バッテリーはパッセンジャーセルの下に設置されているため、低い重心とバランスの取れた軸荷重配分を実現した。バッテリーの充電は、AC(交流)、DC(直流)、三相交流で行うことができる。駆動パッケージによっては、1回の充電で最大500km(WLTP計測)を走行することが可能だ。

フォルクスワーゲンは、9月末のID.4のワールドプレミアに先駆けて、ID.4の量産をドイツ・ツヴィッカウ工場で開始した。ツヴィッカウ工場は、欧州で最大かつ最も効率的なEV工場となり、フォルクスワーゲンのグローバルな生産ネットワークの変革の先導役を担う。また、ID.4は、欧州、中国、米国でも製造・販売される予定だ。

フォルクスワーゲン ID.4 のプロトタイプフォルクスワーゲン ID.4 のプロトタイプ

《森脇稔》

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