VW ゴルフ 新型にPHV、204馬力版はEVモードの航続80km…欧州発売

新型ゴルフGTEの下に位置するPHV

最新のデジタルコックピット

210km/hを上限に部分自動運転が可能

フォルクスワーゲン・ゴルフ 新型
フォルクスワーゲン・ゴルフ 新型全 16 枚

フォルクスワーゲンは8月21日、新型『ゴルフ eハイブリッド』(Volkswagen Golf eHybrid)を欧州市場で発売した。ドイツ本国でのベース価格は、3万9781ユーロ(約495万円)と発表されている。

新型ゴルフGTEの下に位置するPHV

新型『ゴルフ』には、2種類のプラグインハイブリッド車(PHV)を設定する。そのひとつが、新型『ゴルフGTE』で、高性能なPHVに位置付けられる。その下に位置するPHVが、新型ゴルフ eハイブリッドだ。

新型ゴルフ eハイブリッドには、最新世代のPHVシステムを採用する。直噴ガソリンターボ「TSI」エンジンとモーターを合わせたシステム全体では、204psのパワーを獲得する。これは、新型ゴルフGTEの245psに対して、41ps少ない数値だ。

一方、新型ゴルフ eハイブリッドでは、EVモードの「Eモード」の航続を、最大80kmとした。これは、新型ゴルフGTEの62kmに対して、18km長い。トランスミッションは6速DSG。エンジンを併用した場合の航続は最大870kmと、新型ゴルフGTEの745kmに対して、125km上回る(いずれもNEDC:新欧州サイクル)。

最新のデジタルコックピット

最新のデジタルコックピットも採用された。すべてのディスプレイと操作系を、広範囲にデジタル化した。これにより、各機能を直感的に操作できるようにしている。新開発のインストルメントパネルとオンラインインフォテインメントシステムは、タッチボタンとタッチスライダーを備えた横長のディスプレイに組み込まれる。

音声コマンドによって、空調システムの温度などを調整できる3ゾーンオートエアコンの「Air Care Climatronic」を採用する。この新開発の空調システムでは、ボタン操作だけでなく、音声コントロールによって、エアコンを最適に制御できる。例えば、「足を暖かく」と言えば、足元から温風が吹き出し、「視界をクリアに」と言えば、デフロスターが作動する。

ドライバーと同乗者は、インフォテインメントシステムの画面下のタッチパネルに触れて、Air Care Climatronicのメニューをコントロールする。タッチパネルの画面には「スマート・クライメート」メニューがあり、ワンタッチで、または音声コントロールを使用して、直感的にコントロールできる。

フォルクスワーゲンは、頻繁に使用される5つのメニューをスマート・クライメートに採用した。デフロスターや風の吹き出し位置、外気導入と内気循環などが切り替えられる。

新開発のデジタルマイクも採用した。話しているのが、ドライバーか乗員かを識別し、空調を個別に制御する。「寒い」または「暖かい」と言えば、Air Care Climatronicが、運転席側または助手席側の温度を変更できる。

210km/hを上限に部分自動運転が可能

最新の先進運転支援システム(ADAS)を搭載する。自動運転への道を切り拓くフォルクスワーゲンの運転支援システムの新しい傘下ブランド、「IQ.DRIVE」(アイキュー・ドライブ)を導入した。

そのひとつが「トラベルアシスト」だ。コンパクトクラスでは、世界初採用となる。ステアリングやアクセル、ブレーキを操作することなく、高速道路などにおいて、0~210km/hというあらゆる速度域での部分自動運転を可能にしている。

トラベルアシストは、マルチファンクションステアリングホイールのボタンに触れて、システムを起動する。法律や安全上、ドライバーは常にこのシステムの作動を監視する。そのため、トラベルアシストでは、ドライバーがステアリングホイールを握っているか否かを、静電容量式タッチセンサー式の「キャパシティブステアリング」(ハンドル保持検知機能)によって確認する。

このほか、自動ブレーキの「フロントアシスト」、スタート/ストップシステム、「V2X」を利用した警告システム、キーレススタート、キーレスコンフォートスタート機能、LEDプラスヘッドライト、LEDテールライトなどが装備されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  2. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  3. 「クラシックmini」がレストモッドで蘇る! 限定生産で約1490万円から
  4. なぜ? 日産 リーフ 新型がクロスオーバーSUVに変身した理由
  5. 【マツダ CX-60 MHEV 新型試乗】買い時とグレードのチョイスに迷う存在…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る