ボルボ 電動化戦略第一段階完了…XC40 PHEV を日本発売

XC40 Recharge Plug-in hybrid T5国内販売開始
XC40 Recharge Plug-in hybrid T5国内販売開始全 7 枚

ボルボ・カー・ジャパンは25日からXC40のプラグインハイブリッドモデル「XC40リチャージ・ブラグインハイブリッドT5」の販売を開始した。同時に、国内販売モデルのうち内燃機関のみの車両がなくなり、同社の電動化戦略の第一段階を完了したと発表した。

同社代表取締役社長 リチャード・スナイダーズ氏によれば、新型コロナウイルスの影響で1~7月の世界販売台数は前年比で16%減の33万2253台と落ち込んだものの、7月の世界販売台数は前年比14.2%増の6万2291台となった。日本市場でも1.2%の伸びだったという。その要因は、「EUにおいてCOVID-19の規制が解除に向かったこと。コンパクトSUVのXC40がブランドを牽引していること。さらにプラグインハイブリッドモデルである“リチャージ”ラインナップが2倍以上の販売シェアを獲得したこと(スナイダーズ氏)」を理由に挙げた。

XC40リチャージ・ブラグインハイブリッドT5のスペックは、新開発「Dirve-E」エンジン(1.5L 3気筒ターボ)にモーターが搭載される。最高出力は132kW+60kW。最大トルクは265Nm+160Nmだ。搭載バッテリーは10.91kWh。バッテリーのみのEV走行でも45.6Kmの航続距離がある。トランスミッションは7速のDCTを搭載し、4つモードでエンジンとモーターの切り替え制御を行う。

PHEV版XC40の国内市場投入により、日本市場でもボルボの電動化は完了したことになる。同社が掲げる電動化は、48Vハイブリッドも含むが、これでボルボ全モデルにプラグインハイブリッドがラインナップされたことになる。

ボルボの全モデル電動化は2017年に宣言され、今回それが達成されたことを意味するが、同社は2025年までに全モデルの半分をEVにするとも発表しており、48Vハイブリッド、プラグインハイブリッドに加え、フルEVモデルも追加投入する予定だ。スナイダース氏は、ボルボ初のフルEVモデルとなる「XC40 Recharge P8 AWD」の日本市場導入が2021年内になることもアナウンスした。日本仕様の詳細は明らかにされなかったが、21年はフルEVのSUVの激戦が予想され輸入車市場がさらに活発化する予感だ。

XC40リチャージ・ブラグインハイブリッドT5の車両価格は649万円(消費税込み)だ。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  2. 地面が光る「埋込型信号」が日本初導入、「横断歩道がわかりやすくなった」効果に期待
  3. もしも流行の「2段ヘッドライト」がなかったら…!? 一流デザイナーが斬新なフロントマスクを提案
  4. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  5. 東京外環道、千葉県内の4つのインターチェンジがETC専用に…9月2日から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る