山口佐賀県知事、長崎県のフル規格要望活動に不快感…国会議員のなかでもっと議論を 九州新幹線西九州ルート問題

会見を行なう山口佐賀県知事(右)。
会見を行なう山口佐賀県知事(右)。全 1 枚

佐賀県の山口祥義知事は8月26日に開かれた定例知事会見で、九州新幹線西九州ルート新鳥栖~武雄温泉間の整備問題について記者の質問に答えた。

この問題については、7月末に国からの環境影響評価の手続き入り要請を佐賀県が最終的に拒否したため、2023年度中の着工が厳しい情勢となっている。

このことを受けて、フル規格での着工を要望する長崎県側が、8月26・27日に総理大臣官邸や自由民主党(自民党)本部、公明党、国土交通省に対して要望活動を行なったほか、自民党佐賀県議団がフル規格を前提とした議論を進める決定を行なっている。

この一連の動きについて山口知事は「長崎県さんが要望活動をしていることに関しましては、何としてもというような形でやっているというふうに仄聞(そくぶん)しておりますけれども、佐賀県の思いについて一顧だにせず、そういう突っ走る行動をしていることについては不快に思っております」と述べ、長崎県を牽制。

一方で、佐賀県議団の動きについては「様々な議論がなされるということはいいことだと思います」と理解を示したが、フル規格を前提にした議論を行なう点については「報告は受けておりません」と述べ、言及を避けた。

また、今後の協議のあり方については、「我々は少なくとも今直ちにスーパー特急だとか、スピードを出さないフリーゲージだとか、リレー方式ということについては、その調整についてはすぐに乗り出す準備はできている」としたが、フル規格とミニ新幹線の各方式については「了解できる環境にない」と述べた。その上で、これまで佐賀県が出してきた主張を「もっと国会議員の中で議論がなされていたらよかったなと思います」と結んでいる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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