【マセラティ MC20】このクルマが新たな1歩

マセラティ MC20
マセラティ MC20全 18 枚

マセラティジャパンは9月9日現地時間20時30分にイタリアはモデナで発表した『MC20』を、現地と同時刻の日本時間午前3時半に発表。その数時間後、一部メディアにもお披露目した。翌10日より予約受け付けを開始し、価格は2650万円である。

【画像全18枚】

本国と同時発表

今回モデナと同時刻に発表したのは、日本とアメリカはニューヨークのみだ。さらにMC20自体も4台しかなく、それぞれの国に配車したものと予備の1台のみだという。マセラティジャパン代表取締役社長のルカ・デルフィーノ氏は発表に先立ち、「この2都市だけの開催なので、日本のマーケットがいかに重視されているかがわかるだろう」とマセラティ本社が日本市場の重要性を理解していることを強調。

「MC20の発表はマセラティにとって単なる新車発表だけではなく、マセラティのブランド自体が新しい時代に入っていくことを記念したモデル」とコメント。これは、新しい小型SUV『グレカーレ』が近々登場するほか、マセラティ初の100%電気自動車となる、新型『グラントゥーリズモ』と『グランカブリオ』、MC20の電気バージョンなどの電動化戦略などを踏まえてのことだ。そのほかにもフォーリセリエやクラシケにおいても新たな試みが始まるという。

さて、このMC20だが、「MCは“マセラティコルセ”の略で、20は発表の年である2020年から命名」と述べ、2004年に発表された「『MC12』の後継車だ」と明言した。そして、MC12と同様、マセラティはMC20で再びレース界に復帰する予定だ。

アッパーパートとロワーパートに分けたデザイン

MC20は、“ネットゥーノ”と呼ばれる100%自社開発の新しいV型6気筒エンジンが搭載される。そのパフォーマンスは630ps、最大トルクは730Nmを発揮。0-100km/h加速は2.9秒以下、最高速度は325km/h以上を実現し、「20年以上ぶりの自社開発エンジン」と紹介。因みにMC20自体も100%メイドインモデナ、100%メイドインイタリーである。

マセラティ初のバタフライドアを持つMC20のデザインについてデルフィーノ氏は、「アッパーパートとロワーパートの大きく2に分かれている」という。アッパーパートは、ボディカラーが塗られているところを指し、「いかに美しいクルマを作るかに注力。サイドから見と、ほとんどのエアダクトの類が見えないような綺麗なラインを作っている」と述べる。さらに、「スポーツカーでありながらウィング類は付いない。しかし、非常に高い技術のもとに空力を向上させ、十分なダウンフォースが得られるデザインだ」とのこと。

そして、ロワーパートは下半分のカーボンパーツ部分で、「いかにスポーツ性能を高めるかに注力してデザインしている」とコメント。これら2つのパートをフロントから見ると、「いかにもマセラティというイメージを表現しながら、かつアッパーパートとロワーパートが綺麗にミックスされている」と話す。また、「マセラティの伝統的な部分は保たれており、フロントグリルをはじめ、サイドの3つのエアベント、リアではミッドシップエンジンの上の部分に、トライデントロゴを見ることができる」とブランドアイデンティティが表現されていることを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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