ジャガー XFワゴン、48Vマイルドハイブリッド搭載…改良新型を今秋欧州発売

48Vマイルドハイブリッドの燃費は19.2km/リットル

フロントグリルやヘッドライトが新デザインに

新しい「Pivi Pro」インフォテインメントシステム

無線通信でソフトウェアをアップデート

ジャガー XF スポーツブレーク 改良新型
ジャガー XF スポーツブレーク 改良新型全 20 枚

ジャガーカーズは10月6日、ジャガー『XFスポーツブレーク』(Jaguar XF Sportbrake)の改良新型を欧州で発表した。今秋、欧州市場で発売される予定だ。

XFスポーツブレークは、ジャガーのミドルクラスサルーン、『XF』のステーションワゴン版だ。「世界で最もダイナミックなプレミアムエステート」を目指して開発された。競合するのは、メルセデスベンツ『Eクラスステーションワゴン』、BMW『5シリーズツーリング』、アウディ『A6アバント』、ボルボ『V90』などとなる。

48Vマイルドハイブリッドの燃費は19.2km/リットル

直噴2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「インジニウム」エンジンに、48Vのマイルドハイブリッド技術を搭載する。新開発のマイルドハイブリッドシステムは、エンジンにベルト一体型スタータージェネレーター「BiSG」を組み込み、減速やブレーキング時のエネルギーを回収し、トランク床下の48Vのリチウムイオンバッテリーに蓄える。バッテリーに蓄電されたエネルギーが、加速時にエンジンをアシストする。より洗練されたレスポンスの高いストップ/スタートシステムも可能にしている。

直噴2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル+48Vマイルドハイブリッドは、最大出力204ps、最大トルク43.8kgmを獲得する。このエンジンには、可変ジオメトリターボチャージャーテクノロジーを採用する。低回転域では、ターボチャージャーのベーンが回転して、排気ガス流量を引き上げて圧力を高め、迅速なトルクレスポンスと加速を可能にする。高回転域では、ターボチャージャーのベーンが開き、最大の排気ガス流量を確保して、ピークパワーを獲得する。

トランスミッションは8速ATだ。駆動方式がAWDモデルの場合、0~100km/h加速は8秒。欧州複合モード燃費は19.2km/リットル、CO2排出量は137g(いずれもWLTPテストサイクル)の環境性能を実現している。ジャガー XF スポーツブレーク 改良新型ジャガー XF スポーツブレーク 改良新型

フロントグリルやヘッドライトが新デザインに

外装では、より低い位置にエアインテークを備えた新デザインのフロントバンパーを採用する。メッシュデザインの新しいフロントグリルも装備されており、視覚的なワイド感が強調された。サイドフェンダーのベントには、ジャガーの象徴的なエンブレムが装備されている。

「ダブルJ」のデイタイムランニングライトを備えた新設計のスリムなオールLEDクワッドヘッドライトは、オプションのピクセルLEDテクノロジーで選択できる。プレミアムLEDテクノロジーは、全車に標準装備されている。オプションの自動ハイビームアシストは、フロントのカメラを使用してハイビームとロービームを自動的に切り替え、対向車のドライバーが眩惑されないようにする。オプションで、シーケンシャルインジケーターも利用できる。

リアのデザインは、よりワイドなバンパーとボディ同色化されたリアアッパー部分が特長だ。スポーティな「R-Dynamic」仕様では、パフォーマンスを強調する専用デザインが採用された。また、すべてのモデルには、グロスブラック仕上げによって、さらにダイナミックな外観を可能にする「ブラックエクステリアパック」が用意されている。ジャガー XF スポーツブレーク 改良新型ジャガー XF スポーツブレーク 改良新型

新しい「Pivi Pro」インフォテインメントシステム

インテリアは、ラグジュアリー性とコネクティビティを追求し、静粛性や洗練さも引き上げた。新設計のコックピットは、より大胆でダイナミックになり、ドライバーに重点を置いたデザインだ。新しいスポーティなセンターコンソールには、オプションでワイヤレスデバイス充電器とスマートフォン信号ブースターを組み込める。

インテリアの中心には、新しい「Pivi Pro」インフォテインメントシステムを制御する11.4インチの曲面ガラスHDタッチスクリーンがある。このタッチスクリーンは、エレガントなマグネシウム合金フレームに組み込まれる。オープンポアのベニヤウッドやアルミなどのトリムを新採用した。ドアインサートやダッシュボードには、「ピアノリッド」の装飾を施す。スピーカーカバーはレーザーエッチング加工された。「JaguarDrive」は、金属製のロータリーダイヤルで操作する。

新しいドライブセレクターは、上側が「クリケットボール」ステッチで仕上げられた。下側は、精密設計の金属製として、触覚を向上させた。新デザインのドアハンドルを備えたドアトリムは、ドリンクのボトルやその他のアイテムへのアクセスを容易にし、容量も増やしている。

新設計のシートは、より広いクッション性を備えており、マッサージ機能やヒーター&クーラー機能も拡大させた。エンボス加工されたジャガーのマークが、ヘッドレストに添えられる。「Est.1935ジャガーコベントリー」の室内装飾タグセットは、ブランドの伝統を際立たせるものだ。ジャガー XF スポーツブレーク 改良新型ジャガー XF スポーツブレーク 改良新型

無線通信でソフトウェアをアップデート

新しい便利なテクノロジーとして、「Software-Over-The-Air(SOTA)」機能が採用された。ソフトウェアは無線通信でアップデートされ、常に最新のソフトウェアを利用できる。車両を最新の状態に保つことは、ユーザーが最新のソフトウェアに更新するために、ディーラーを訪れる必要がないことを意味するという。

Pivi Pro接続は、組み込みのデュアルSIM機能によって提供される。2つのLTEモデムにより、パフォーマンスを損なうことなく、ストリーミングメディアやSOTAアップデートのダウンロードなどの複数の機能を同時に実行できるという。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る