マツダ MX-30 だけじゃない!観音開きドアを採用した7台【懐かしのカーカタログ】

マツダ MX-3 だけじゃない!観音開きドアを採用した7台。写真はマツダ RX-8
マツダ MX-3 だけじゃない!観音開きドアを採用した7台。写真はマツダ RX-8全 15 枚

マツダから先に登場した『MX-30』はフリースタイルドアと名付けられた観音開きのドアが採用された。そこで今回は、同じ形式のドアを採用する主立ったモデルをピックアップ。選挙カーのようだった(!?)トヨタ『bBオープンデッキ』のカタログの発掘がかなわなかったのが筆者としては心残りだが……。

マツダ RX-8(2003年)

マツダ RX-8マツダ RX-8
言うまでもなく『MX-30』に一番近しい存在が、この『RX-8』。ショーモデルの『RX-EVOLV』を経て量産化された『RX-7』の後継ともいえるモデルで、“フリースタイルドアシステム”は4シーターを前提に採用された。当時の広報資料には開口幅は約900mm、ドア開度はフロント約70度、リヤ約80度とあり、リヤドアはアルミ製だった。

ミニクーパー・クラブマン(2008年)

ミニクーパー・クラブマンミニクーパー・クラブマン
“BMWミニ”の2代目時代に登場。ベースのハッチバックよりホイールベースが80mm長く、片側(右側面)に設定されたこのドアを“クラブドア”と呼んだ。一方で同車の場合はリヤ側の観音開きとし、こちらの呼び名は“スプリットドア”。もしろんそれはクラシック・ミニ時代のカントリーマン(やトラベラー)と同形式で斜め上方にはね上がって開くところも再現されていた。

BMW i3(2014年)

BMW i3BMW i3
『i3』の日本市場への導入は2014年。『i8』とともに登場したEV専用車で、BMW eDriveと呼ぶ電動パワートレインを搭載。床下車体中央にバッテリーを搭載し、シャシーはアルミ製、キャビン部分はCFRP(カーボン・ファイバー強化樹脂)で出来ている。

左右に備わる観音開きのドアの呼称は“コーチ・ドア”。カタログには、森林管理協議会に認証された森林からの原料および管理された原料を含むFSC認証紙を使用、と記載されている。

トヨタ FJクルーザー(2010年)

トヨタ FJクルーザートヨタ FJクルーザー
日本市場へは2010年に投入。車名の“FJ”はFJ40型ランドクルーザーに由来し、白いルーフの塗り分けや、フロントまわりのデザインは、そのデザイン要素を盛り込んだもの。レトロモダンなスタイリングは、先に登場した『ディフェンダー』の先駆的存在ともいえる。

『ランドクルーザープラド』(やハイラックスサーフ)と共通のラダーフレームのシャシーに4リットルのV6エンジンを搭載。カタログでのドアの呼称は“両側大開口観音開きドア”。

ホンダ・エレメント(2003年)

ホンダ・エレメントホンダ・エレメント
本連載の前々回「ホンダの個性派SUV」でも登場した『エレメント』。骨太の構造物イメージというエクステリアデザインに溶け込ませて採用されたのが“サイドアクセスドア”だった。その開口部は横幅1550mm×高さ1140mmと大きく、ドアもフロント78度、リヤ90度と大きく開く設計。後部の上下に開く“クラムシェル・テールゲート”との合わせ技で、多用な使い方を可能とした。

サターン SC2 3ドアクーペ(1999年)

サターンSC2 3ドアクーペサターンSC2 3ドアクーペ
日本市場展開時の「礼をつくす会社。礼をつくすクルマ」のコピーをご記憶の方もおられるだろう。カタログは2000年1月のもので、このときにセダン、ワゴンとともに用意されたのがサターンSC2 3ドアクーペ。カタログには、アメリカ・ニュージャージー州の8才の少年ハル君が「もう1つドアをつけてよ」といったところから3ドアクーペが誕生したとのストーリーが載っている。

トヨタ・オリジン(2000年)

トヨタ・オリジントヨタ・オリジン
RS型初代トヨペット・クラウンをモチーフに、当時の『プログレ』をベースに作られたのがこの『オリジン』。インテリアはほぼ『プログレ』だったものの、外観はフロントからリヤまでRS型のイメージを色濃く再現。その象徴といえるのが元祖・観音開きのドアだった。

もちろん初代同様にBピラーはあるが、今回のテーマに則し外せないから取り上げた。ハンドメイドで仕上げられた高級車で当時の『セルシオ』より高価。カタログもハードカバーの立派な体裁。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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