リアル展示会に「待ってました」の声、名古屋オートモーティブワールド開幕 初のオンライン商談も

第3回 名古屋オートモーティブワールド が10月21日に開幕。会場はポートメッセなごや
第3回 名古屋オートモーティブワールド が10月21日に開幕。会場はポートメッセなごや全 24 枚

10月21日、ポートメッセなごやで自動車技術展、「第3回 名古屋オートモーティブワールド」が開幕した。毎年1月に開催される東京展と双璧をなす規模に成長した同展は、今回で3回目。自動車のコネクティッド、自動運転、シェア&サービス、電動化であるCASEの最新技術がわかる計5展で構成し、410社が出展する。一方で、コロナ禍の影響を鑑み、新たに「オンライン商談サービス」も開始した。

オートモーティブワールドは、クルマの先端技術分野で世界最大クラスの見本市。自動運転、EV/HEV、カーエレクトロニクス、コネクティッド・カー、軽量化など、自動車業界における先端テーマに関する技術を持つ企業が多数出展する。各分野の先端を走る企業による併催セミナー(今回は全140講演)も人気を博している。

中でも今年度の注目ワードは「MaaS」だ。MaaS関連技術の出展だけでなく、併催のセミナーでも「観光型MaaS」「MaaSプラットフォーム」「海外MaaS」など、国内外の最新情報を発信する。

主催するリード エグジビション ジャパンは、展示会を商談の場と捉え、経済の発展に大きく寄与するものとしている。展示会では、具体的な目的を持つ来場者と、実物を見ながらより深い商談ができるため、引合い・受注獲得のチャンスが大きい。

今回、新たに加わるオンライン商談は気軽にアクセスできることから、多くの人に資料をダウンロードしてもらえるほか、急遽来場できなくなった人や、遠方(海外など)の見込み客との商談も期待できる、としている。

オンライン商談サービスでは、バーチャルブース上で出展製品情報などを表示でき、Web来場者とのビデオ通話商談やチャット商談が可能。また、出展者はバーチャルブースの閲覧者とコンタクトが取れるほか、バーチャルブース上でパンフレットなどの配布、出展ブースのライブストリーミングなどができる。

オートモーティブワールド事務局長の早田匡希氏は「ようやくリアルな展示会を開催することができた。出展企業様からは『待ってました』という声を多く頂き、反響の大きさを感じている。しかし、多くの海外企業様は出展や来場が難しい状況が続いている。オンライン商談は、世界中どこからでもオートモーティブワールドに“来場”することができる。一件でも多くのビジネスチャンス創出の場をご提供したい」と話す。

しかし、オンライン商談やヴァーチャル展示会が普及する一方で「リアルな展示会の価値が、これまで以上に高まっている」と分析する。

「商談には多くの機密情報も含まれるし、画面越しの話だけで1億円、2億円の話が決まるわけではない。様々な場面でオンライン化、ヴァーチャル化が進んでいるが『商談はフェイス・トゥ・フェイスでやりたい』『現物を見て、触って直接話を聞きたい』というような、商談の本質的な価値が改めて求められていると実感している」(早田氏)

名古屋オートモーティブワールドは、2020年10月21日から23日までポートメッセなごやで開催。

■第3回 名古屋オートモーティブワールド
会期:2020年10月21日(水)~23日(金)10:00~18:00 (最終日のみ17:00まで)
会場:ポートメッセ なごや
主催:リード エグジビション ジャパン株式会社
https://www.automotiveworld-nagoya.jp/ja-jp.html

《宮崎壮人》

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