フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は10月29日、2020年第3四半期(7~9月)の決算を発表した。
同社の発表によると、アウディやポルシェ、セアト、シュコダなどを含めたグループ全体の総売上高は、593億5500万ユーロ(約7兆2540億円)。前年同期の614億2000万ユーロに対して、3.4%減とマイナスに転じた。
また、第3四半期の営業利益は、31億8300万ユーロ(約3890億円)。前年同期の45億4100万ユーロに対して、29.9%の減益となったものの、2020年第1四半期(1~3月)以来、2四半期ぶりに黒字回復を果たした。
黒字決算となった主な要因は、主力の中国市場において、収益性の高い高級車の販売が伸びたのが大きい。
VWティグアンフォルクスワーゲングループ取締役会のフランク・ウィッターCFO(最高財務責任者)は、「第3四半期の明確な回復傾向は、業績が堅調に推移していることを示している。困難な状況の中で、e-モビリティのさらなる拡大やデジタル化の強化、将来の投資に必要な財務的余裕の維持などの戦略においても、大きな進歩を遂げることに成功した」と述べている。