MINI アートカー発表…DCコミックス『ザ・フラッシュ』80周年

モーターは最大出力184hp

加減速はワンペダルで

EVパワートレインが収まるボンネットに大きな稲妻

MINI クーパーSE のアートカー。漫画『ザ・フラッシュ』の世界観を表現
MINI クーパーSE のアートカー。漫画『ザ・フラッシュ』の世界観を表現全 18 枚

MINIは11月2日、MINI ハッチバックのEV、MINI『クーパーSE』(MINI Cooper SE)のアートカーを10月29日~11月1日、イタリアからデジタル開催された国際コミックフェアの「Lucca Changes 2020」で初公開した、と発表した。

このアートカーは、漫画『ザ・フラッシュ(The Flash)』にインスパイアされて製作された。『ザ・フラッシュ』は、DCコミックスの出版する「アメリカン・コミックス」に登場する架空のスーパーヒーローであり、コミックのタイトルだ。胸に稲妻マークのついた真紅のコスチュームをまとったスーパーヒーローが、猛スピードで疾走する。『ザ・フラッシュ』が米国に初登場したのが1940年であり、80周年を迎える。

そこで、イタリアの漫画家、カーマイン・ディ・ジャイアンドメニコ氏が、MINIクーパーSEの車体をキャンバスに、『ザ・フラッシュ』の世界観を描き出した。

モーターは最大出力184hp

MINIクーパーSEの電気モーターは、フロントのボンネット内に搭載される。パワーエレクトロニクスやトランスミッションと一体のコンパクト設計とした。最大出力は184hp、最大トルクは27.5kgmを引き出す。0~60km/h加速は3.9秒、0~100km/h加速は7.3秒の性能を発揮する。最高速はリミッターにより、150km/hに制限される。

高電圧バッテリーは、12個のモジュールを持つリチウムイオンだ。蓄電容量は32.6kWhで、車両の床下にT字型にレイアウトされる。1回の充電での航続は、最大で270kmを確保した。充電は、出力11kWのチャージャーを使って3時間半だ。出力50kWの急速充電ステーションなら、35分でバッテリーの80%の容量を充電できる。

加減速はワンペダルで

ドライブモードは、トグルバーの右側にあるスイッチで選択する。4種類のドライブモードを用意した。スポーツモードでは、ステアリング特性がよりダイレクトとなり、ドライブシステムのレスポンスが向上する。グリーン+モードでは、航続を延ばすために、ヒーター、エアコン、シートヒーターなど、快適機能が制限または無効になる。

加減速は、アクセルペダルのみのワンペダルで行える。ドライバーがアクセルから足を離すと、すぐに車両は減速する。電気モーターが発電機の機能を果たし、運動エネルギーを電力に変換し、この電力を高電圧バッテリーに蓄える。

EVパワートレインが収まるボンネットに大きな稲妻

MINIクーパーSEのアートカーは、カーマイン・インファンティーノ氏が、かつて描いた『ザ・フラッシュ』の最も有名な表紙のひとつを再解釈したものだ。アートカーにはその表紙と同じように、背景に『フラッシュ』の冒険の舞台、セントラルシティが表現された。

カーマイン・ディ・ジャイアンドメニコ氏は、胸に黄色の稲妻が描かれた真紅のコスチュームを身につけたスーパーヒーローを、MINIクーパーSEの車体側面に描き出した。物理の法則を超えて、光よりも7倍速く移動できる能力を備えたスーパーヒーローは、足にイエローのブーツを履いている。また、MINIクーパーSEのEVパワートレインが収まるボンネットには、大きな稲妻が添えられた。

なお、カーマイン・ディ・ジャイアンドメニコ氏は、ダイナミックなタッチと驚異的なスピードを組み合わせ、わずか10時間でアートカーを完成させた、としている。

《森脇稔》

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