空冷ジムニーやパブリカ、未再生スカイラインなど…クラシックカーフェスティバル in 北本総合公園

第12回クラシックカーフェスティバルin北本総合公園
第12回クラシックカーフェスティバルin北本総合公園全 44 枚

埼玉県北本市にある北本総合公園野球場で11月14日、「北本クラシックカーフェスティバルin北本総合公園」が開かれ、1990年までに生産された国内外の車両が集まった。北本市都市公園指定管理者「矢口造園」の主催。

例年、同市の秋まつりに連動して開催されているイベントだが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため祭りは中止。クラシックカーフェスティバルは各種対策を講じた上で埼玉県在住のオーナーのみの参加とするなど、規模を大幅に縮小しての開催となった。

12回目の開催となる今回は特殊な条件下だが、埼玉県内限定としても約90台のエントリーはなかなかの数。毎回行っていたコンテストは密集を避けるために中止となり、展示される車両と車両の間隔は7mと、かなりの”ソーシャルディスタンス”に。それでも軽自動車からスーパーカーまでバラエティに富んだ展示内容となった。

計6台が参加して目立ったのはスズキ『ジムニー』。先ごろ初代型が日本自動車殿堂の「歴史遺産車」に選定されて話題となったが、その最初期LJ10型(1971年)の姿も。まだ空冷の360cc時代の車両で、今となっては珍しい灯油(ガソリンとは別の給油口がある)による燃焼式ヒーターを装備していた。初代第2期の水冷となったLJ20-1型(1972年)や、同第3期の539ccエンジン搭載の”ジムニー55”などが並んだ。

初代後期のトヨタ『パブリカ』デラックス(1965年)も希少車。強制空冷水平対向2気筒OHVの700ccエンジンを搭載している。最高出力はわずか28馬力だが、車両重量は630kgと軽量で、オーナーによればキビキビと走るそうだ。ちなみにこの個体にも燃焼式ヒーターが装備されており(もとは北海道にあった車両)、こちらはガソリンを燃やしての暖房で車内はかなり暑くなるという。この隣にはツインキャブ45馬力の800ccエンジンを搭載したコンバーチブル(1968年)も展示された。

このほか、新車から乗り続けて53年、プリンスのG1型エンジンを搭載した日産『スカイライン』1500DX(1967年)や、なんとジュジアーロデザイン、走行7800kmのトヨタ『カローラ』1300GLサルーン(1985年)、米国レーシングビート社コンセプトカーの貴重なワンオーナーカー、マツダ『サバンナRX-7カブリオレ』(1987年)、所有42年、未再生の日産『スタンザ』(1979年)、ハードトップ前期型ベンチコラム6人乗りの日産『グロリア』ブロアムVIP(1984年)など、希少な国産車も。

また、サンビーム『アルパインII』(1961年)、フェラーリ『ディーノ246GT』(1971年)、デロリアン『DMC-12』(1981年)、MG『MGA』1600mk2(1961年)、モーガン『スリーホイラー』(1933年)といった珍しい欧米車も参加した。

《嶽宮 三郎》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スズキ『ジムニー』ファン必見!限定3000個の精巧キーチェーン登場
  2. ポイ活主婦に自動車税の納付の仕方を聞く…キャンペーンで全額還元・ポイントで0円払いもできる!
  3. ジープ『コンパス』新型発表、初のEVは航続最大650kmを可能に
  4. 静かなオプカンがすごかった! トーヨータイヤ「オープンカントリー H/TII」が登場…岡本幸一郎
  5. 『ターミネーター2』のあのハーレーが最新仕様で復刻! 鏡面仕上げの“走る芸術”『ファットボーイ グレイゴースト』日本初公開
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  2. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  3. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  4. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  5. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
ランキングをもっと見る