3、5、6、7だったあの頃のBMW【懐かしのカーカタログ】

BMW 3シリーズ(E30)
BMW 3シリーズ(E30)全 14 枚

3シリーズ(E30)

BMW3シリーズ(E30)BMW 3シリーズ(E30)
1981年にBMWジャパンが設立され、当初は初代(E21)が導入された後、83年からは2代目にフルモデルチェンジされたこの2代目に切り替わった。

初代は主として2ドアセダンのみだったのに対して、2代目では4ドアセダン、カブリオレ(当初はバウア社のタルガ、後にフルオープンとなった)、ワゴンのツーリングとボディバリエーションも拡大。またフルタイム4WDの「iX」も設定された。

BMW3シリーズ(E30)BMW 3シリーズ(E30)
日本仕様では4気筒の1.8リットルと、効率を高めたETA(イータ)エンジンの6気筒(2693cc)を「325i」に搭載。全長×全幅×全高=4325×1645×1380mmのコンパクトなボディは、今見てもバランスがよく魅力的。

5シリーズ(E28)

BMW5シリーズ(E28)BMW 5シリーズ(E28)
『5シリーズ』として2代目にあたり、本国での登場は1981年。評判の高かった初代のイメージを残して……というより、外観では4枚のドアなどは初代のそれを流用。とはいえハイデッキ化(トランクを高くした)などで空力特性を向上させるなどした。

BMW5シリーズ(E28)BMW 5シリーズ(E28)
この世代ではまだツーリングの設定はなく、ボディサイズも全幅が1690mmと今から較べるとコンパクト(なのが羨ましい)。技術的には「528e」に搭載されたETAエンジンはポイントで、最高出力120ps/4250rpm、最大トルク23.4kg・m/3250rpmと、実用域である低回転で性能をフルに発揮する高効率エンジンだった。

6シリーズ(E34)

BMW6シリーズ(E34)BMW 6シリーズ(E34)
前世代の『3.0SC』の後継にあたる新しい6気筒クーペとして1976年に登場。日本に導入された初期型には「633CSi」「635CSi」などがあった。

BMW6シリーズ(E34)BMW 6シリーズ(E34)
ガラスエリアのおおきなクリーンでエレガントなスタイルを特徴とし、Bピラーにはロールバーを内蔵。写真のカタログは1982年の「633CSi」のものだが、美しいスタイルの話よりも、むしろモーター・レース由来の直列6気筒エンジンやシャシーの話や、ドライビングポジションの話、安全製の話など、テクニカルな内容に多くのページを割いているところが印象的。

7シリーズ(E23)

BMW7シリーズ(E23)BMW 7シリーズ(E23)
初代『7シリーズ』は1977年の登場。「3.0S」など前世代の6気筒系の後継車として登場したフラッグシップの4ドアセダンだった。

写真のカタログは1985年のもので、プライベートジェットに横付けしているシーン(しかも後席のドアが開いている)などもあるが、「ゴルフ・クラブの駐車場で高級なイメージを誇る車があります。しかし(中略)道路上でこそ車の真価は証明されるのです」と、ラグジュアリーセダンであっても、動力性能、運動性能の高さをアピールしている点はさすがBMWといったところ。

BMW7シリーズ(E23)BMW 7シリーズ(E23)
搭載エンジンは3430ccの直列6気筒、「735i」と「745i」の2モデルで、性能違いのバリエーションが用意されている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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