アウディ A3スポーツバック 新型に高性能PHV、システム出力245馬力…欧州発表

制御ソフトウェアのセッティング変更で41ps強化

EVモードは最大74km

バッテリーの充電は自宅で約5時間

スポーティなブラックスタイリングパッケージ

アウディ A3 スポーツバック 新型のPHV「45 TFSI e」
アウディ A3 スポーツバック 新型のPHV「45 TFSI e」全 13 枚

アウディは12月7日、新型『A3スポーツバック』(Audi A3 Sportback)の高性能プラグインハイブリッド車(PHV)、「45 TFSI e」を欧州で発表した。

写真:アウディ A3 スポーツバック 新型のPHV「45 TFSI e」

アウディは、電動化戦略を加速している。すでに欧州では、『A6』、『A7スポーツバック』、『A8』、『Q5』、『Q7』にPHVをラインナップした。新型A3スポーツバックにも、最新のPHVとして、「40 TFSI e」が欧州で設定済み。今回発表された45 TFSI e は、40 TFSI eの上に位置する新型 A3スポーツバックの高性能PHVに位置付けられる。

制御ソフトウェアのセッティング変更で41ps強化

45 TFSI e のPHVパワートレインのエンジンは、40 TFSI eと同じく、直噴1.4 リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」だ。スペックに変更はなく、最大出力は150 ps、最大トルクは25.5kgmで、1550~3500rpmで引き出される。軽量コンパクトなモーターは、6速「Sトロニック」トランスミッションと一体設計されており、40 TFSI eと同じく、最大出力109ps、最大トルク33.6kgmを発生する。

45 TFSI eでは、制御ソフトウェアのセッティングを40 TFSI eから変更した。これにより、エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、245psのパワーと40.8kgmのトルクを発生する。40 TFSI eに対して、パワーは41ps、トルクは5.1kgm上乗せされた。

45 TFSI eはこの効果で、0~100km/h加速6.8秒、最高速232km/h の性能を発揮する。40 TFSI e の0~100km/h加速7.6秒、最高速227km/h を上回る性能を獲得している。

EVモードは最大74km

二次電池は、96個のセルで構成される蓄電容量13kWhリチウムイオンバッテリーで、床下に搭載される。EVモードでは、最大74km(NEDC:新欧州サイクル)をゼロエミッション走行できる。EVモードの最高速は140km/h。低速域では、歩行者や自転車などに向けて、音響車両警報システムが作動する。欧州複合モード燃費は71.4km/リットル、CO2排出量は31g/kmとした。

「ハイブリッドモード」の場合、エンジンとモーターによる駆動をインテリジェントに使い分ける。「MMI」オペレーティングシステムを介して、「バッテリーホールド」と「バッテリー充電」の2つのモードが選択できる。バッテリーホールドモードでは、バッテリー残量をできるだけ維持する。バッテリー充電モードでは、できるだけ多くの電力がバッテリーに供給される。

PHVシステムのマネジメントには、ナビゲーションシステム、各種センサー、先進運転支援システム(ADAS)から得られた大量のデータを使用する。効率を上げるために、減速時にはほとんどの状況でエンジンを休止させ、車両を惰性走行させる。

バッテリーの充電は自宅で約5時間

バッテリーの充電は、自宅用の出力2.9kWのケーブルで約5時間。「myAudi」アプリを使用すると、充電時間や空調をリモートで制御できる。公共の充電ステーションでは、「モード3」ケーブルで充電できる。充電サービス「e-tron」は、欧州のほとんどの国をカバーしており、1枚のカードで約15万の充電ポイントにアクセスできる。

ドライバー正面のデジタルメータークラスターと「アウディ・バーチャル・コックピット」のパワーメーターには、PHVシステムの出力、駆動状態、回生ブレーキ、バッテリーの充電状態、航続などの情報を表示する。ダッシュボード中央の10.1インチのMMIディスプレイには、エネルギーの流れが表示される。

「アウディドライブセレクト」を使えば、ドライブ特性、パワーステアリング、Sトロニックなどの設定が切り替えられる。アクセルペダルから足を離すと、電気モーターが回生ブレーキを作動させる。この時の減速は、アクセルペダルのみのワンペダルで行えるという。油圧ホイールブレーキは、ドライバーがブレーキペダルをより強く踏んだ場合にのみ作動する。

スポーティなブラックスタイリングパッケージ

45 TFSI eには、「ブラックスタイリングパッケージ」と光沢ブラックインレイを備えたシングルフレームグリルが装備されており、スポーティなキャラクターを強調している。オプションで、幻惑を防ぐハイビームとダイナミックコーナリングライトを備えた「マトリクスLEDヘッドライト」を用意した。15個のLEDセグメントで構成されるデジタルデイタイムランニングライトは、PHVのシンボルであるE字型のライトシグネチャを生み出す。

17インチホイールの向こう側のブレーキディスクは、40 TFSI eのものよりも大径とした。ローター径は、フロントが340mm、リアが310mm。ブレーキキャリパーは赤く塗装された。スポーツシート、2ゾーンオートエアコン、コンビニエンスキーが標準装備されている。

《森脇稔》

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