西東京バスとヤマト運輸、客貨混載の本格運行開始…地域の公共交通確保と物流効率化

2019年11月の実証運行
2019年11月の実証運行全 3 枚

西東京バスとヤマト運輸は、東京都あきる野市と檜原村を結ぶ路線バスで宅急便を輸送する「客貨混載」の本格的な運用を12月1日から開始した。

西東京バスが運行する、武蔵五日市駅バス停~数馬バス停間の路線バスは、あきる野市と檜原村を結ぶ唯一の公共交通機関として地域住民の重要な交通手段だが、人口減等により路線維持が課題となっている。一方ヤマト運輸は、午後にあきる野五日市センターに到着する宅急便を檜原村の顧客に届けるため、あきる野五日市センターと檜原村を片道約40分かけて往復しており、サービス提供時間の確保と集配効率化が課題だった。

両社は双方の課題解決に向け2019年11月1日から路線バスの車内スペースを活用して宅急便を輸送する「客貨混載」の実証運行を実施。2020年11月10日バス事業者では、関東で初めて、国土交通省から物流総合効率化法に基づく「総合効率化計画認定」を受け、本格運行の開始となった。

西東京バスは宅急便の輸送による新たな収入源を確保し、安定的な運行による地域住民の生活基盤を維持。ヤマト運輸は、セールスドライバーの運転時間を削減し、顧客との接点を増やし、サービスの向上を図りつつ、CO2排出量の削減につなげていく。

《纐纈敏也@DAYS》

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