トヨタ シエンタ に「クロスオーバー」、最低地上高は20mmプラス…台湾で発表

ボディの下回りがブラック仕上げに

スポーツサスペンションを専用開発

最大出力140psの1.8リットル直列4気筒ガソリンエンジン

トヨタ・シエンタ・クロスオーバー
トヨタ・シエンタ・クロスオーバー全 19 枚

トヨタ自動車の台湾部門は12月7日、『シエンタ・クロスオーバー』(Toyota Sienta Crossover)を発表した。

写真:トヨタ・シエンタ・クロスオーバー

『シエンタ』は2016年、台湾市場に投入された。それ以来、コンパクトなボディサイズ、豊富なシートアレンジによる優れたスペースユーティリティ、乗り心地の良さ、低床設計、サイドスライドドアの利便性などにより、顧客から高い評価を得ている。導入から4年間の累計販売台数は5万6000台を超えており、台湾国内の小型MPVカテゴリーにおいて、販売首位の座を獲得している。

このシエンタの改良新型と同時に、台湾で発表されたのが、シエンタ・クロスオーバーだ。シエンタから派生したクロスオーバー車で、現地のニーズへの対応を図っている。

ボディの下回りがブラック仕上げに

シエンタ・クロスオーバーは、フロントに専用バンパーを装着する。ブラック仕上げのラジエーターカバートリムストリップと、シルバーのフロントロアスポイラートリム、ボディ同色のデイタイムランニングライトトリムなどが専用デザインとなる。トヨタ・シエンタ・クロスオーバートヨタ・シエンタ・クロスオーバー

ボディサイドでは、傷がつきにくいブラック仕上げのドアトリムとサイドスカートを装備した。サイドスカートの後部には、「CROSS」の文字が添えられる。16インチのアルミホイールが足元を引き締めた。タイヤサイズは、195/50R16。スポーツルーフトリムとブラックルーフが、オプションで選択できる。

リアには、傷のつきにくいトリムの付いた専用バンパーを装備した。ボディ同色のテールライトトリム、ブラック仕上げのテールゲートトリム、シルバーのリアロアスポイラートリムも特長だ。専用のエンブレムもあしらわれる。ボディカラーは全6色とした。

ボディサイズは全長4350mm、全幅1695mm、全高1700mm、ホイールベース2750mm。標準ボディのシエンタ(台湾仕様は全長4260mm、全幅1695mm、全高1675mm、ホイールベース2750mm)に対して、90mm長く、25mm背が高い。トヨタ・シエンタ・クロスオーバートヨタ・シエンタ・クロスオーバー

スポーツサスペンションを専用開発

インテリアは、ブラックとブラウンのデュアルカラーデザインを採用した。ブラウンとブラックのコンビネーションにより、キャビンの質感を高めている。自発光式のインストルメントパネルと4.2インチのカラーマルチインフォメーションディスプレイを標準装備している。

シートは2列仕様と3列仕様が用意される。乗車定員は、2列仕様が5名、3列仕様が7名となる。

シエンタ・クロスオーバー専用のスポーツサスペンションを採用した。台湾のユーザーに向けて、スポーツサスペンションを特別に開発した。多くのシミュレーションとテストを通じて、最適なダンピングと最低地上高が設定された。フロントのダンピング係数が16%、リアのダンピング係数が31%引き上げられた。最低地上高も、20mmアップしている。これはドライバーの視界を向上させるだけでなく、多少の悪路への乗り入れを可能にするためだという。トヨタ・シエンタ・クロスオーバートヨタ・シエンタ・クロスオーバー

最大出力140psの1.8リットル直列4気筒ガソリンエンジン

先進運転支援システム(ADAS)として、「トヨタ・セーフティ・センス」を標準装備した。「プリコリジョンシステム」はカメラとレーダーにより、衝突の危険を検知し、ドライバーへの警告や自動ブレーキを作動させる。レーン逸脱警告システム(LDA)とアダプティブハイビーム(AHB)も採用した。オプションで、ブラインドスポットモニタリング(BSM)と、リアクロストラフィックアラート(RCTA)が選択できる。

パワートレインは、1種類だ。1.8リットル直列4気筒ガソリンエンジンは、最大出力140ps/6200rpm、最大トルク17.5kgm/4000rpmを引き出す。燃費性能は14.6km/リットル。標準ボディに用意される1.5リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力107ps/6000rpm、最大トルク14.3kgm/4200rpm)は、シエンタ クロスオーバーには設定されない。

《森脇稔》

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