ポルシェ『タイカン』、量産EVの最速ラップタイム…米ロードアトランタ

最強の「ターボS」は最大出力761ps

航続は最大450km

全長4kmのテクニカルコースを1分33秒88で走行

量産EVの最速ラップタイム記録を米ロードアトランタで打ち立てたポルシェ・タイカン
量産EVの最速ラップタイム記録を米ロードアトランタで打ち立てたポルシェ・タイカン全 14 枚

ポルシェは12月14日、ブランド初のEVスポーツカーの『タイカン』(Porsche Taycan)が、米国の有名サーキット「ロードアトランタ」において、量産EVの最速ラップタイムを打ち立てた、と発表した。

写真:量産EVの最速ラップタイム記録を米ロードアトランタで打ち立てたポルシェ・タイカン

最強の「ターボS」は最大出力761ps

タイカンは4ドア、4セパレートシートを備えた新世代のEVスポーツカーだ。タイカンは、非常に効率的な電気モーターを、フロントアクスルとリアアクスルに1基ずつ搭載し、4輪を駆動する。電気モーター、トランスミッション、パルス制御インバーターは、コンパクトなドライブモジュールに一体設計された。

リアアクスルに搭載される2速トランスミッションは、ポルシェが新開発した。1速は静止状態からの発進時に、鋭い加速を可能にする。ロングレシオの2速は、高い効率と同時に、高いエネルギー残量を追求する。2速は、高速走行時にも適用される。

最上位グレードの「ターボS」は、ローンチコントロールとの組み合わせで、最大761psのオーバーブースト出力を発生する。最新の2021年モデルでは、加速性能が引き上げられ、0~200 km/h加速は9.6秒で駆け抜ける。従来よりも0.2秒の短縮を果たした。0~400m加速も10.7秒と、従来の10.8秒に対して、0.1秒速くなった。0~100km/h加速は2.8秒、最高速は260m/hだ。

航続は最大450km

電圧は、通常のEVの400Vではなく、800Vのシステム電圧を備えた初の市販車となる。これにより、高出力充電ネットワークの直流(DC)を使って、およそ5分で最大100kmの航続に必要な電力を充電できる。パフォーマンスバッテリー+リチウムイオンバッテリーの蓄電容量は、最大93kWh。バッテリー容量を80%まで充電するのに必要な時間は、出力270kWの急速チャージャーで22分30秒だ。自宅などでは、最大11kWの交流(AC)で充電できる。1回の充電での航続は、ターボSが最大412km、「ターボ」が450km(WLTPに準拠)となる。

ドライビングモードは、「レンジ」、「ノーマル」、「スポーツ」、「スポーツプラス」の4種類だ。加えて、「インディビジュアル」モードでは、個々のシステムを必要に応じて設定できる。

ポルシェ4D シャシーコントロールは、全てのシャシーシステムをリアルタイムで分析し、同期させる。シャシーシステムには、「PASM」(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメントシステム)電子制御ダンパーコントロールを含む3チャンバーテクノロジーを採用したアダプティブエアサスペンション、「PTV Plus」(ポルシェ・トルク・ベクトリング・プラス)を含む「PDCC Sport」(ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロール・スポーツ)、電気機械式ロール抑制システムが含まれる。また、日常走行でのブレーキ操作のおよそ90%が、油圧式ホイールブレーキを作動させることなく、電気モーターのみによって行われる。

全長4kmのテクニカルコースを1分33秒88で走行

このタイカンのターボSが、米国の有名サーキットのロードアトランタにおいて、量産EVの最速ラップタイムを打ち立てた。全長およそ4kmのテクニカルコースを、タイカンのターボSは1分33秒88で駆け抜けた。

タイムアタック車両では、21インチの「Mission-E」デザインホイールに、工場出荷時に標準のピレリ「PゼロNF0 エレクト」が装着され、サイズはフロントが265/35R21、リアが305/30R21だった。

タイムアタックを担当したのは、レーシングドライバーのレハ・キーン選手だ。同選手は、「コーナリング中のパフォーマンスは驚くべきもの。とくに、ターンインは鮮明で一貫性があり、ステアリングのレスポンスが即座に伝わる。モーターは非常に速く反応し、すぐにパワーが引き出された。アクティブディファレンシャルを装備したタイカンは、ハンドリングのゲームチェンジャーだ」と語っている。


《森脇稔》

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