アウディ Q3スポーツバック にもPHV、EVモードは最大61km…欧州予約受注は2021年1月から

0~100km/h加速7.3秒で最高速210km/h

欧州複合モード燃費は71.4km/リットル

「Sモード」ではモーターの最大トルクが最大10秒間33.6kgmに向上

アウディ Q3 スポーツバック のPHV「45 TFSI e」
アウディ Q3 スポーツバック のPHV「45 TFSI e」全 17 枚

アウディは12月17日、『Q3スポーツバック』(Audi Q3 Sportback)のプラグインハイブリッド車(PHV)、「45 TFSI e」の予約受注を2021年1月、欧州で開始すると発表した。ドイツ本国でのベース価格は、4万7400ユーロ(約598万円)だ。

アウディは、電動化戦略を加速中だ。すでに欧州では、『A6』、『A7スポーツバック』、『A8』、『Q5』、『Q7』などにPHVをラインナップした。コンパクトカークラスでは、新型『A3スポーツバック』に続いて新型『Q3』、そして新型Q3から派生したSUVクーペのQ3スポーツバックにも、最新のPHVとして、45 TFSI eが欧州で設定された。

0~100km/h加速7.3秒で最高速210km/h

Q3 スポーツバックの45 TFSI e のPHVパワートレインのエンジンは、直噴1.4 リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」だ。最大出力は150psを発生する。軽量コンパクトなモーターは、6速「Sトロニック」トランスミッションと一体設計されており、最大出力116psを引き出す。

エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、245psのパワーと40.8kgmのトルクを発生する。この効果で、0~100km/h加速7.3秒、最高速210km/h の性能を発揮する。

欧州複合モード燃費は71.4km/リットル

二次電池は、96個のセルで構成される蓄電容量13kWhリチウムイオンバッテリーで、床下に搭載される。EVモードでは、最大61km(NEDC:新欧州サイクル)をゼロエミッション走行できる。EVモードの最高速は140km/h。低速域では、歩行者や自転車などに向けて、音響車両警報システムが作動する。欧州複合モード燃費は71.4km/リットル、CO2排出量は33g/kmとした。アウディによると、燃料満タンで、およそ710kmを走行できるという。

PHVシステムのマネジメントには、ナビゲーションシステム、各種センサー、先進運転支援システム(ADAS)から得られた大量のデータを使用する。効率を上げるために、減速時にはほとんどの状況でエンジンを休止させ、車両を惰性走行させる。

「オートハイブリッドモード」の場合、エンジンとモーターによる駆動をインテリジェントに使い分ける。「MMI」オペレーティングシステムを介して、「バッテリーホールド」と「バッテリー充電」の2つのモードが選択できる。バッテリーホールドモードでは、バッテリー残量をできるだけ維持する。バッテリー充電モードでは、できるだけ多くの電力がバッテリーに供給される。

「Sモード」ではモーターの最大トルクが最大10秒間33.6kgmに向上

「アウディドライブセレクト」を使えば、ドライブ特性、パワーステアリング、Sトロニックなどの設定が切り替えられる。Sトロニックを「Sモード」に設定し、アクセルを踏み込めば、電気モーターの最大トルクが最大10秒間、ブーストされ、最大トルクが33.6kgmに向上する。

アクセルペダルから足を離すと、電気モーターが回生ブレーキを作動させる。この時の減速は、アクセルペダルのみのワンペダルで行えるという。油圧ホイールブレーキは、ドライバーがブレーキペダルをより強く踏んだ場合にのみ作動する。ブレーキング中、システムは電気モーターを介して最大40 kWの電力を回収し、バッテリーに蓄える。

バッテリーの充電は、出力3.6kWの400Vソケットで約3時間45分。「myAudi」アプリを使用すると、スマートフォンから充電時間や空調をリモートで制御できる。公共の充電ステーションでは、「モード3」ケーブルで充電可能。充電サービスの「e-tron」は、欧州のほとんどの国をカバーしており、1枚のカードで約15万5000の充電ポイントにアクセスできる。

ドライバー正面のデジタルメータークラスターと「アウディ・バーチャル・コックピット」のパワーメーターには、PHVシステムの出力、駆動状態、回生ブレーキ、バッテリーの充電状態、航続などの情報を表示する。ダッシュボード中央の10.1インチのMMIディスプレイには、PHVシステムのエネルギーフローが表示される。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る