パンタグラフがない“電車”…JR東海の次期特急型HC85系、2022年度から量産へ

日本車輛製造で落成した当時のHC85系量産先行車。クモハ85+モハ84+モハ84-100+クモロ85の4両編成で、形式名からもわかるとおり、同車は電車だ。気動車と比べて35%程度燃費が向上しており、一体成型車体により重要溶接部を削減し安全性も向上。列車の逸脱を抑制して対向列車との衝突を防ぐ、踏切用逸脱防止ストッパも設けられる。最高速度は120km/h。
日本車輛製造で落成した当時のHC85系量産先行車。クモハ85+モハ84+モハ84-100+クモロ85の4両編成で、形式名からもわかるとおり、同車は電車だ。気動車と比べて35%程度燃費が向上しており、一体成型車体により重要溶接部を削減し安全性も向上。列車の逸脱を抑制して対向列車との衝突を防ぐ、踏切用逸脱防止ストッパも設けられる。最高速度は120km/h。全 11 枚

JR東海は1月20日、在来線用新型特急型車両「HC85系」の量産車を2022年度から新製し、順次投入すると発表した。

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HC85系は、ディーゼルエンジンにより発電した電力と、蓄電池の電力を併用するハイブリッド方式の車両で、量産先行車の4両編成1本が2019年12月に登場し、その後、1年程度をかけ紀勢本線や高山本線で走行試験が重ねられてきた。

位置付けとしては、高山本線の特急『ひだ』、紀勢本線の特急『南紀』で運用しているキハ85系特急型気動車の後継車両ではあるが、「主電動機」と呼ばれるモーターで走行し、形式名もクモハ、クモロ、モハとなるなど、まさに“電車”。通常の電車との基本的な相違は集電方式のみで、それゆえ「パンタグラフがない電車」と言ってもよい車両だ。

駆動用エンジンや液体変速機、推進軸といった気動車特有の部品を省略できることから、騒音の抑制や乗り心地の向上を図ることができるほか、環境負荷の低減にもつながるとされている。

量産車は2023年度にかけて64両を新製、現在の量産先行車も量産化改造するとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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