【BMW M 1000RR】4輪の高性能チューニング、“M”がバイクになった

BMW M 1000 RR
BMW M 1000 RR全 16 枚

BMWのサブブランドである「M」が2輪バイクを手掛けるとどうなるか。26日、BMWジャパンはBMW『M 1000 RR』をBMWモトラッド正規代理店より2月1日から先行予約を開始すると発表した。

【写真】BMW M 1000RR(全16枚)

BMW Mモデルは、サーキット走行を前提としたようなハイパフォーマンスモデル、チューニングコンプリートカーのブランドといえる。これまでは4輪モデルばかりだったが、Mブランドの2輪バイクがラインナップされた。ベースはBMW「S 1000RR」。Mモデルに恥じないサーキットや競技走行を意識したバイクだ。

エンジン出力は212PS(156kW)/1万4500rpm。最大トルクは113Nm/1万1000rpm。バルブタイミングとバルブリフトを可変制御するShiftCamテクノロジーを採用。レブリミットは1万5100rpmまで高められている。また、コネクティングロッドやカムシャフト、吸排気部分にチタン製部品を多く採用している。総重量は192kg。

外観で特徴的なのは、カウル部分のMウィングレットとウィンドシールドだ。F1マシンのフロントウィングと同様に加速・減速時、およびコーナリングでも高いグリップと安定性を実現するもの。とくにブレーキ時のダウンフォースは、ブレーキタイミングをそれだけ遅らせることが可能になり、加速時のフロントアップを抑制するため、コーナリングを含む立ち上がりの安定性も向上する。

サーキットへのこだわりは、たとえばブレーキポッドの取り付け位置にも表われる。ポッドを下側に配置したのは、ホイール交換を素早く行うための工夫だ。ブレーキピストンもクイックリリースに対応している。クラッチ操作なしでギアチェンジできるシフトアシスタント機能やレーススタートのためのローンチコントロールシステム。ピット内でのスピードリミッター、GPSロガーのためのOBDコネクターなども装備される。

さらに、専用のブレーキレバー、クラッチレバー、エンジンプロテクター、カバー類のカーボン化、スイングアーム、チェーンを装備した「M 1000 RRのMコンペティションパッケージ」も設定された。

とはいえ、公道での実用も可能なように「Rain」「Road」「Dynamic」といったライディングモード(トラクションコントロール)の切り替えが可能だ(スロットルカーブやトルクなどの3種類の設定が可能な「Race Pro」モードも用意されている)。他にもヒルスタートのアシスト機能やUSB充電ポートなども搭載される。ETC2.0は標準装備だ。

予約開始は2月からで、出荷は初夏になる見込みだ。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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