キャデラック『CT4-V ブラックウィング』発表、472馬力ツインターボ搭載…AMGやMに対抗

ベース車両のCT4-Vに対してパワーは152hp向上

クラスでは珍しい6速MTが標準

0-96km/h加速3.8秒で最高速304km/h

キャデラック CT4-V ブラックウィング
キャデラック CT4-V ブラックウィング全 18 枚

キャデラックは2月1日、『CT4-Vブラックウィング』(Cadillac CT4-V Blackwing)を米国からデジタルワールドプレミアした。

【写真】キャデラック CT4-V ブラックウィング(全18枚)

同車は、「キャデラックレーシング」の血統を受け継ぐスーパースポーツセダンを標榜する「Vシリーズ」のさらなる高性能バージョン、「ブラックウィング」の最初のモデルだ。キャデラックはブラックウィングで、メルセデスAMGやBMW、アウディRSに対抗していく。

ベース車両の『CT4-V』は、キャデラックの新型スポーツセダン、『CT4』の高性能グレードだ。CT4-Vのパワートレインには、直噴2.7リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。このエンジンには、独自の3ステップスライディングカムシャフトを採用し、あらゆる速度域でパフォーマンスを追求した。スペックは、最大出力が320hp/5600rpm、最大トルク51kgm/1800rpmとなる。

ベース車両のCT4-Vに対してパワーは152hp向上

一方、CT4-Vブラックウィングには、3.6リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。制御システムソフトウェアと吸気システムのチューニングにより、最大出力472hp、最大トルク61.5kgmを獲得する。ベース車両のCT4-Vに対して、パワーは152hp、トルクは10.5kgm引き上げられた。

チタンアルミニド製の低慣性タービンホイールは、あらゆる回転域で、より正確かつ応答性の高いトルクを発揮すると自負する。ターボチャージャーのコンプレッサーは、サーキット性能を求めて、ピークパワー時の効率を重視した。チタン製のコネクティングロッドと改良されたクランクシャフトカウンターウェイトにより、メイン/ロッドベアリングの往復負荷も軽減しているという。ピストンの底にエンジンオイルを送るピストンオイル噴出システムも採用された。

マニホールド一体設計の冷却システムは、より迅速なトルクレスポンスを追求するためのもの。吸気効率は従来型の『ATS-V』と比較して、39%引き上げられているという。

クラスでは珍しい6速MTが標準

トランスミッションは、このクラスでは珍しい6速MTを標準とし、10速ATをオプションとした。「TREMEC」と呼ばれる6速MTには、高トルク容量と優れたペダルフィーリングを可能にする「LuK」のツインディスククラッチを採用する。コンソールのスイッチを押すとアクティブレブマッチングが作動し、シフトダウン時にエンジン回転数を自動的に合わせてくれる。

ノーリフトシフトにより、ドライバーはアクセルペダルを離さずに、シフトチェンジできる。CT4-Vブラックウィングでは、ターボを稼働したままにしておくことができるため、ラップタイムが速くなるという。サーキット向けのパフォーマンス冷却システムも搭載している。

この6速MTは、人間工学に配慮して、クラッチペダルとブレーキペダルの位置を最適化した。油圧マスターシリンダーストップではなく、クラッチペダルのバリアストップにより、クラッチ操作中のドライバーへのフィードバックを向上させている。より正確なシフトを可能にするために、従来の6速MTよりもショートストローク化も図られた。

0-96km/h加速3.8秒で最高速304km/h

CT4-Vブラックウィングには、フロント255/35ZR18、リア275/35ZR18サイズのタイヤを装着する。ブレーキキャリパーは、フロントがブレンボ製の6ピストン、リアが4ピストン。ブレーキローター径は、フロントが380 mm、リアが340.5 mmとした。

CT4-Vブラックウィングには、強化された電動LSDを装備した。軽量設計とし、走行モードとパフォーマンストラクションマネージメントの設定に合わせて、最適化されている。ハードなコーナリング時に、後輪が最大のトラクション性能を発揮するよう、後輪側により多くの駆動トルクを自動的に配分し、グリップを強化する。高性能なディファレンシャルクーラーも採用された。アルミ製ハウジングによって、重量は10kg以上軽量化されている。

CT4-Vブラックウィングのパフォーマンスは、0~96km/h加速が3.8秒(10速AT)で、最高速は304km/hに到達する。サブコンパクトクラスで最もパワフルで最速のキャデラック、としている。

《森脇稔》

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