【WEC】2022年にハイパーカーで参入予定のプジョー、ドライバー陣を発表…日本馴染みのデュバルや前F1のマグヌッセンら7人

左からロシター、イェンセン、ベルニュ、デュバル、マグヌッセン、ディ・レスタ、メネゼス。
左からロシター、イェンセン、ベルニュ、デュバル、マグヌッセン、ディ・レスタ、メネゼス。全 6 枚写真をすべて見る

新たな最高峰カテゴリー規定「ルマン・ハイパーカー」(LMH)に則っての世界耐久選手権(WEC)参入を2022年に目指すフランスのプジョーが8日、そのドライバー陣を発表した。日本で長く活躍したロイック・デュバルら7人が名を連ねている。

WECの最高峰カテゴリー(クラス)、つまりシリーズの一戦でもある伝統のルマン24時間レースの総合優勝を争う“そこ”では、2021年シーズンからルマン・ハイパーカー(LMH)規定が新たな主軸となる。今季21年、さっそくLMH規定マシンで参戦するメジャーな自動車メーカーは現状トヨタのみ。プジョーは22年からの参入を目指す旨を発表済みだ。

プジョー(Peugeot Sport)が今回発表したドライバーは、6+1の7人。“+1”は公式のリザーブ兼シミュレーター担当ドライバーで、この任にはジェームス・ロシター(イギリス)があたる。ロシターは日本のSUPER GTやスーパーフォーミュラ(SF)でも活躍した選手である。

プジョーのLMHプログラムに“正選手”としてラインアップされた6人は、以下の通り(カタカナ読みが他媒体等とは異なる場合もある)。

ロイック・デュバル(写真はDTMの2019年シーズン)ロイック・デュバル(写真はDTMの2019年シーズン)

ロイック・デュバル(フランス)
ケビン・マグヌッセン(デンマーク)
ジャン-エリック・ベルニュ(フランス)
ポール・ディ・レスタ(イギリス)
ミッケル・イェンセン(デンマーク)
グスタボ・メネゼス(アメリカ)

7人が並んだ“発表写真”で中央に位置するのがデュバル。日本での活動歴が長く、フォーミュラ・ニッポン(SFの前身)とSUPER GT/GT500クラスの双方でチャンピオンになっており、アウディのドライバーとしてルマン総合優勝やWEC王座獲得も成したドライバーだ(近年はDTMが主戦場だった)。かつてプジョーのルマン最高峰カテゴリーマシンに乗った経歴も有するデュバル、フランス人であり陣内最年長(現在38歳)ともされる彼が中心的位置付けのドライバーになるのかもしれない。

ロイック・デュバル(写真はDTMの2020年シーズン)ロイック・デュバル(写真はDTMの2020年シーズン)

他の5人も強豪、名手が揃った。マグヌッセンは昨年までバリバリのF1レギュラーだったドライバーである。ベルニュもF1レギュラー経験があり、最近はフォーミュラEで17/18~18/19とシーズン2連覇を成した。ディ・レスタもF1レギュラー経験者、そしてDTM王座獲得という実績をもつ。

イェンセンはELMS(欧州ルマン・シリーズ)などに参戦、プロトタイプマシンやGTカーでキャリアを積んできた選手。メネゼスは近年、WEC最高峰カテゴリーのノンハイブリッド・プライベーター車で大いに活躍してきた存在だ(なお、メネゼスは1月発表の21年WEC暫定エントリーリストにおいて、グリッケンハウスのLMHマシンにその名があった。22年の参戦を目指すプジョーとの“兼ね合い”が注目される)。

ジャン-エリック・ベルニュ(写真はフォーミュラEの2018/2019シーズン。2017/2018に続く連覇)ジャン-エリック・ベルニュ(写真はフォーミュラEの2018/2019シーズン。2017/2018に続く連覇)

6人が正選手という陣容からは、1台3人、プジョーは2台での臨戦を基本軸に22年の参入を目指しているものと考えられる(今季のトヨタも2台、6人が正選手)。

プジョーが母国の伝統イベントであるルマン24時間レースの総合優勝戦線(最高峰カテゴリー)に本格参戦したことは近代に2期あった。最初の活動では1992年に初の総合優勝を飾り、翌93年に連覇。そして2期目の2009年に通算3度目の制覇を達成している。プジョーは現行WEC発足前年の2011年を最後にルマン総合優勝戦線から去っており、2022年の参戦が実現すれば11年ぶりとなる。

ジャン-エリック・ベルニュ(写真はフォーミュラEの2018/2019シーズン。2017/2018に続く連覇)ジャン-エリック・ベルニュ(写真はフォーミュラEの2018/2019シーズン。2017/2018に続く連覇)

《遠藤俊幸》

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