JR東日本、営業列車で自動運転 3月13日から常磐緩で

JR東日本の営業列車として初めて自動運転が行なわれる常磐緩行線のE233系2000番台。
JR東日本の営業列車として初めて自動運転が行なわれる常磐緩行線のE233系2000番台。全 3 枚写真をすべて見る

JR東日本は2月16日、常磐緩行線(綾瀬~取手)に同社初の自動列車運転装置(Automatic Train Operation=ATO)による自動運転を、3月13日のダイヤ改正から営業列車で順次開始すると発表した。

JR東日本のATOは、自動列車制御装置(Automatic Train Control=ATC)をベースにしたもので、許容速度以下で列車の加減速や定位置停止制御を自動的に行なう。

新交通システムや地下鉄ではおなじみのシステムだが、一般の鉄道としては首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)や埼玉高速鉄道、東京地下鉄(東京メトロ)に次ぐもので、JR東日本では2018年12月から2019年1月にかけて、山手線のE235系を使用して試験を実施していた。

ちなみに、鉄道の自動運転には「GoA」(Grade of Automationの略)と呼ばれる0・1・2・2.5・3・4という6段階の自動化レベルが定義されている。

新交通システムでは「踏切なし、高架、ホームドアあり」などの条件下で、前頭部以外に添乗員が乗務する「GoA3」または完全無人の「GoA4」と呼ばれる高度な自動運転が行なわれているが、常磐緩行線では、相互直通運行を行なっている東京メトロ千代田線で、運転士が前頭部に乗務しての「GoA2」と呼ばれる半自動運転が行なわれているため、JR東日本の自動運転もこのレベルで実施されるものと思われる。

JR九州でも自動運転の導入を目指し、2020年12月から香椎線香椎~西戸崎間でGoA2レベルの試験が行なわれているが、こちちは自動列車停止装置(Automatic Train Stop=ATS)の1種である速度照査と速度制限に対応した「ATS-DK」をベースにしたシステムで、最終的には、前例がない、運転士以外の添乗員が前頭部に乗務するGoA2.5を目指している。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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