MINI史上最強の306馬力『JCW GP』、専用ウインタータイヤ設定…欧州

最大のエアロダイナミクス性能を追求

レーシングスタイルのインテリア

0-100km/h加速5.2秒で最高速265km/h

特殊な形状のサイプと溝を備えた非対称のトレッドデザイン

MINI ジョンクーパーワークス(JCW)GP
MINI ジョンクーパーワークス(JCW)GP全 15 枚

MINIは2月17日、世界限定3000台を生産予定のMINI『ジョンクーパーワークス(JCW)GP』(MINI John Cooper Works GP)に、専用のウインタータイヤを欧州で設定すると発表した。

MINIジョンクーパーワークスGPでは、3ドアの「ハッチバック」をベースに専用デザインのエクステリアを採用した。MINIジョンクーパーワークスGPの純粋かつエモーショナルなデザインは、歴代のGPモデルの遺伝子と卓越した運動性能をこれまで以上に強く、色濃く反映しているという。

最大のエアロダイナミクス性能を追求

ルーフとドアミラーカバーのメルティングシルバーが、鋭いアクセントとなっている。そして、ワイドなトレッド、大型フロントバンパー、張り出したホイールアーチカバーを備えたフロントデザインと、車両正面からも見えるリアスポイラーが、ダイナミックなパフォーマンスを想起させる存在感のあるシルエットを追求している。

ボンネット上のエアスクープや、「GP」のロゴがあしらわれたラジエターグリルなど、ジョンクーパーワークス専用の装備がスポーティな印象を強調している。サイドに装備されたホイールアーチカバーは、軽量素材のカーボンファイバーを使用してハンドメイドで成型され、あえて繊維の編込みが見えるデザインとした。

また、リアの大型スポイラーは、スポーティな全体のスタイリングを形成しながら、高いパフォーマンスを支える空力性能を備えている。車体の下部中央に配置されたステンレス製ダブルテールパイプは、ジョンクーパーワークスのDNAを体現しているという。

ボディカラーは、専用に開発された「レーシング・グレー・メタリック」を採用した。このボディカラーは、見る角度によってライトグレーからブルーバイオレットへと移り変わることにより、力強さと深みを生み出すという。

レーシングスタイルのインテリア

インテリアは、MINIジョンクーパーワークスGPの名に相応しく、レーシングスタイルを採用している。リアシートを廃し、フロントシートの後ろにクロスバーのみをシンプルに装備することで、レースの雰囲気を演出している。ダークカラーとレーシングモデルに相応しい素材の組合せ、各部にアクセントとして装備されている高品質なパーツによって、スポーティさと上質さを融合させた。

さらに、六角形の模様が刻まれた金属性のパドルシフトや、ステアリングホイールのスポーク部と助手席周りのインテリアトリムストリップなど、3Dプリンターによって成形したパーツを採用している。このトリムストリップには、シリアルナンバーが刻印された。

0-100km/h加速5.2秒で最高速265km/h

パワートレインには、MINIの「ツインターボパワー」技術を導入する。排気量2.0リットルの直列4気筒ガソリンターボエンジンは、クランクシャフトやベアリング、ピストン、コネクティングロッド、バイブレーションダンパーを最適化した。さらに、オイル供給やクーリングシステムの最適化も図られた。

これにより、MINI史上最強となる最大出力306hp/5000~6250rpm、最大トルク45.9kgm/1750~4500rpmを獲得した。トランスミッションは、8速スポーツATだ。0~100km/h加速5.2秒、最高速265km/hの性能を実現する。歴代MINIの市販モデルで、最速のパフォーマンスを発揮するという。

サスペンションは10mmローダウンされ、トルセンLSDやスポーツブレーキシステムを採用している。エンジンマウント、ボディ構造、フロントアクスルからリアアクスルに至るサスペンションシステムの構造を再設計した。さらに、ボディ剛性を高めたことにより、サーキットにおける走行性能を、最大限に高めているという。

特殊な形状のサイプと溝を備えた非対称のトレッドデザイン

MINIは、このジョンクーパーワークス(JCW)GPに、専用のウインタータイヤを欧州で設定する。同車のパフォーマンスを、季節を問わず楽しんでもらうのが狙いだ。タイヤメーカーのハンコックが寒冷地向けに開発した高性能タイヤは、雪道でもMINIジョンクーパーワークスGPの卓越したパワーとレースフィールを楽しむのに最適という。

MINIジョンクーパーワークスGP向けに専用開発された「Winter i cept evo 2」タイヤは、195/45 R18 87H XLサイズとなる。専用の18インチのジョンクーパーワークスアルミホイールと組み合わせられた。厳しい冬の路面状況においても、特殊な形状のサイプと溝を備えた非対称のトレッドデザインは、雪に覆われた道路でのトラクションとブレーキング性能を最適化するという。

この専用ウインタータイヤは、サスペンションを補完する。スタンディングスタートからのトラクションが最適化され、高速コーナリング操作中の安定性が向上するという。MINIは、新しい冬用タイヤのおかげで、MINI最強のアスリートが寒い季節をガレージで過ごす理由はない、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  3. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  4. トヨタ RAV4 新型の競合は? 価格帯別にライバルを予想する
  5. “空気圧が減る理由”を徹底解説! 今日から始める賢いタイヤ管理術~Weeklyメンテナンス~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る