メルセデスベンツ Cクラス 新型、新世代PHV設定へ…EVモードは最大100kmに到達

モーターは発進時から44.9kgmの最大トルクを発生

バッテリーを床下に収めてトランクや荷室フロアがフラットに

アクセルペダルのみでのワンペダル走行が可能に

メルセデスベンツ Cクラス 新型
メルセデスベンツ Cクラス 新型全 22 枚

メルセデスベンツは2月23日、新型『Cクラス』(Mercedes-Benz C-Class)に、新世代のプラグインハイブリッド車(PHV)を設定すると発表した。

【写真】メルセデスベンツ Cクラス 新型(全22枚)

モーターは発進時から44.9kgmの最大トルクを発生

新型CクラスのPHVは、メルセデスベンツの第4世代のPHVシステムを搭載する。PHVシステムのエンジンは、「M254」型2.0リットル直列4気筒ガソリンユニットだ。メルセデスベンツによると、非常に効率的であるだけでなく、スポーティという。

新開発の高電圧システムは、よりコンパクトで強力になった。それでいて、高電圧インターフェースの数を大幅に削減しているという。パワーエレクトロニクスをトランスミッションハウジングに組み込むことで、スペース効率を高めると同時に、工場での組み立てプロセスの簡素化が図られている。

モーターは発進時から44.9kgmの最大トルクを引き出す。モーターの最大出力は129hp。EVモードの「エレクトリック」モードの最高速は140km/hとした。高電圧バッテリーは、メルセデスベンツが自社開発した。第4世代のバッテリーは、96個のセルで構成。バッテリーの蓄電容量は25.4kWhと大容量化されており、EVモードの航続は、最大でおよそ100km(WLTP計測)に到達する。

バッテリーを床下に収めてトランクや荷室フロアがフラットに

高エネルギー密度を考慮して、バッテリーの内部には、冷却システムが備わる。熱管理システムは、車内のエアコンの制御に関係なく、作動温度を制御できる。高温または低温時の連続作動に加えて、直流での急速充電も可能になった。バッテリーが完全に放電した場合でも、オプションの出力55kWのDCチャージャーを使うと、約30分でフル充電できる。AC電源に接続されたウォールボックスでの三相充電には、標準装備の出力11 kW充電器が利用できる。

バッテリーはトランクや荷室の床下に完全に収まり、従来型と比較して、フロアに段差がなくなった。新型『Cクラス・エステート』(日本名:『Cクラス・ステーションワゴン』)では、荷室フロアの長さが63mm増加して1043mmに。荷室の高さは、従来型に150mmプラスされ、732mmとなった。このため、背の高いボトルケースなどを、格納式ラゲッジカバーと分割ネットのカセットの下に積載できる。

従来型と比較して、荷室容量は45リットル増えて360リットルに。後席を折りたたむと、最大1375リットルに拡大する。リアの車高調整機能付きエアサスペンションは、セダンとエステートの両方に標準装備されている。

アクセルペダルのみでのワンペダル走行が可能に

EVモードの航続がおよそ100kmに拡大するため、ドライバーはEVモードだけで日常走行をカバーすることが可能になる。エネルギー回収機能により、減速時や下り坂で、運動エネルギーを回収することができる。このプロセスは、油圧ブレーキとの相互作用によっても改善された。エネルギーの回収出力は100kWを超えている。

走行ルート全体のナビゲーションデータ、地形、制限速度、交通状況などを考慮して、ルートの途中でEVモードを最適に作動させるインテリジェントなルートベース機能もある。

ステアリングホイールのスイッチを操作すれば、エネルギー回収率を3段階に切り替えられる。これは、「SPORT」を除くすべての走行モードで可能だ。たとえば、Dモードでは、ドライバーはワンペダル感覚を体験できる。ドライバーがアクセルペダルから足を離すと、強めの回生ブレーキが作動し、車両が減速する。多くの場合、フットブレーキは必要ないという。

システムのセンサーと通信を行い、ドライバーを効率的に支援する。たとえば、都市部の長距離走行では、EVモードが優先される。「バッテリーホールド」モードでは、高電圧バッテリーの充電が優先される。都市中心部や電動車のみが乗り入れ可能な「グリーンゾーン」を走行する場合には、走行状況やルートに応じて、エンジンとモーターを最適に駆動させる、としている。

《森脇稔》

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