トヨタ スープラ にサーキットの名を冠した限定車、30台のみ…英国で2021年後半受注開始

ホライゾンブルーの専用ボディカラー

0-100km/h加速は4.3秒

「アクティブディファレンシャル」を標準装備

トヨタ GR スープラ「ハラマ・レーストラック・エディション」
トヨタ GR スープラ「ハラマ・レーストラック・エディション」全 14 枚

トヨタ自動車の英国部門は3月11日、『GRスープラ』(Toyota GR Supra)に「ハラマ・レーストラック・エディション」を設定し、2021年後半に受注を開始すると発表した。

モデル名の「ハラマ」は、スペイン・マドリード北部のサーキットの名前に由来する。F1スペインGPの舞台としても知られるこのサーキットでは、GRスープラのメディア向け国際試乗会が、最初に開催された。ハラマ・レーストラック・エディションは、英国30台限定で発売される予定だ。

ホライゾンブルーの専用ボディカラー

ハラマ・レーストラック・エディションには、ホライゾンブルーの専用ボディカラーを採用する。マットブラックの19インチ鍛造アルミホイール、ブルーのステッチが施されたブラックのアルカンターラ内装、シリアルナンバーとハラマサーキットのレイアウトが記されたカーボンファイバー製ダッシュボードインサートも装着された。シートはパワー調整可能で、メモリー設定とヒーター機能を備えている。

3D地図を備えたナビゲーション、Apple「CarPlay」とグーグル「AndroidAuto」によるスマートフォン統合、「Supra Connect」サービスへのアクセス、10スピーカーオーディオシステムも装備する。マルチメディア機能は、8.8インチTFTタッチスクリーンや音声認識によって、コントロールできる。

「Supra Safety +パッケージ」は、歩行者検知機能を備えたプリコリジョンシステムや昼間の自転車を認識する機能など、幅広いアクティブセーフティ機能を備える。ステアリングアシスト付きレーンディパーチャーアラート、ストップ&ゴー機能を備えたアダプティブクルーズコントロール、ステアリング角度に合わせてヘッドライトが動くアダプティブハイビームシステムも採用している。

0-100km/h加速は4.3秒

新型スープラの欧州仕様車には、3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は340hp、最大トルクは51kgmを引き出す。トランスミッションは8速ATを組み合わせ、ローンチコントロールシステムを使用した場合、0~100km/h加速4.3秒の性能を実現する。

GRスープラは、ピュアスポーツカーとしての基本性能を追求したパッケージを備える。卓越したハンドリングや安定したコーナリング姿勢を実現するため、「ホイールベース」「トレッド」「重心高」の3要素を最重要ファクターと捉え、ピュアスポーツカーとしての理想を追求した。

ホイールベースは、2シーターに割り切ることで『86』よりも100mm短い2470mmに。これにより、ホイールベースとトレッドの比は1.55となり、他の量産スポーツカーと比較してもトップレベルの小さい数値を達成し、優れた回頭性を実現したという。重心高にもこだわり、水平対向エンジンを搭載した86よりもさらに低い重心高とした。コーナリング性能にとって重要な要素の1つである前後重量バランスについても、理想とされる50対50としている。

「アクティブディファレンシャル」を標準装備

GRスープラでは、アルミと鉄を用いた骨格構造と、異なる素材同士の接合強度を追求したことで、86の約2.5ものボディ剛性を実現した。ボディ剛性は、CFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)キャビンを採用したスーパーカーのレクサス『LFA』をも上回るという。

欧州仕様車には、全車に「アクティブディファレンシャル」を標準装備する。VSC(車両安定性制御システム)と連携しながら、電子制御多板クラッチによって後輪左右間のロック率を0~100の範囲で無段階に最適制御する。コーナー進入時は旋回性能と安定性を高くバランスさせたロック率を選択し、アクセルを踏み込んでコーナーを脱出する際は、ロック率を高め最大限のトラクション性能を発揮する。

また、スポーツチューンドステアリング、4ポットアルミ製フロントキャリパーと348mmベンチレーテッドフロントディスクを備えたブレンボ製スポーツブレーキも装備している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタ自動車に生産移管、いなべ工場は商用車専用に
  2. 「まさにアメリカンスポーツの最高到達点」1000馬力越えの『コルベット』にSNSも注目!コスパ最強ハイパーカー誕生か
  3. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  4. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  5. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る