兵庫県の能勢電鉄は3月25日、3100系の引退イベントを開催すると発表した。
高度成長期に阪急電鉄(阪急)宝塚線の主力車両として活躍していた3100系は、阪急の昇圧計画に伴ない、神戸線用の3000系とともに1964年に誕生。600Vから1500Vへの昇圧過渡期に複電圧対応車として運用され、1969年までに40両が登場した。
阪急最後の昇圧となった宝塚線の昇圧は1969年8月に完了し、8両編成で運用されたこともあったが、1988年3月以降は、伊丹線や箕面(みのお)線、甲陽線、今津線といった支線系への転出が続き、3・4・6両化された編成が充当された。
今回引退する車両は、1996年に阪急で廃車された4両編成(3156+3604+3653+3106)で、能勢電鉄入線後は3170+3620+3670+3120に改番され3170編成となり、1997年11月から運用に入った。
4月25日まで掲出される記念ヘッドマーク。阪急に残った3100系は、2016年7月に全車が引退していることから、能勢電鉄の3170編成が唯一のものとなっていた。
引退イベントは、日生中央駅(兵庫県猪名川町)留置線で4月17日に撮影会、4月25日にお別れ撮影会が開催される。
撮影会は、9時~11時40分(午前の部)、12時20分~15時(午後の部)の2回行なわれ、各回110人を募集。参加費用は6000円。撮影会後に日生中央~川西能勢口間で往復運行される記念列車に乗車できる。
お別れ撮影会は、9時~、10時~、11時~、12時~の各回40分間行なわれ、それぞれ100人を募集。参加は無料で、大人1人につき子供2人まで参加できる。
どちらも、3月25日14時から4月12日23時59分まで、オンラインチケットサイトの「PassMarket」で先着順に受け付ける。
このほか、4月25日には平野車庫(兵庫県川西市)で10~15時にグッズ販売会が開催される。