独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は3月26日、北海道新幹線野田追(のだおい)トンネル北工区での崩落について、地上部の陥没を確認したと発表した。
崩落は3月20日、八雲町浜松地内の山林付近で発生。掘削面付近のトンネル面のコンクリート剥落や変状、トンネル面を支える鋼材の倒壊が起こり、推定約600立方mの土砂が地下約40mの坑内に流入した。
鉄道・運輸機構では地上部への影響を懸念していたが、3月26日には直径約20mのすり鉢状の陥没を確認。付近を立入禁止にするとともに、「調査を進めた上で、学識経験者にも助言をいただき、安全を第一に原因の究明や復旧計画の策定、施工方法の検討を進めてまいります」としている。
野田追トンネルは新函館北斗~新八雲(仮称)間に位置する全長8165mのトンネルで、全長4490mの北工区は2016年1月に着工している。