日野自動車の新社長にトヨタ自動車出身の小木曽聡氏が就任する。生え抜きの下義生社長は代表権のある会長に昇格し、トヨタ出身の市橋保彦会長は退任する。6月の株主総会で正式決定する予定という。
日野自動車が発表したもので、きょうの各紙も「新社長」の人事欄などで取り上げている。下氏は2016年にトヨタに出向した後、17年6月に社長に就任。トヨタの子会社となった後はトヨタ出身者が4代続けてトップを務めていたが,下氏はトヨタの傘下に入ってから初の生え抜き社長となった。
任期中はトヨタとのアライアンスの強化とともに、グローバル戦略では18年にはフォルクスワーゲン(VW)グループなどと業務提携。自動運転や電動化など商用車に求められる輸送価値の多様化に応えるための新たな物流領域にも積極的にチャレンジした。
新社長に就任する小木曽氏は1961年1月生まれの60歳。1983年東京工業大学卒業後、トヨタに入社。1997年10月に「世界初の量産ハイブリッドカー(HV))として誕生した『プリウス』の開発チームの主力メンバーとして参画、その後も03年の3代目プリウスや、東日本大震災後に発売したコンパクトHV車『アクア』のチーフエンジニアも務めるなど、HV車を中心に新車開発に携わってきた。
グループ企業のアドヴィックス社長やトヨタでは専務役員などを経て、今年2月から日野自動車の顧問に就任したばかりだった。エンジニアとしては珍しい物腰が柔らかいタイプで、内山田竹志会長とともに”HVの語り部”としてもメディア関係者との親交も深く、一時「ポスト豐田章男社長」の有力候補の一人としても取り沙汰されていた。
2021年3月30日付
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