メルセデスAMG初のEV開発中、性能はV8ツインターボに匹敵…2021年内に発売

新世代EVのメルセデスEQモデルがベース

メルセデスAMGらしいスポーティな内外装

0~100km/h加速4秒以下で最高速は250km/h

メルセデスAMGが開発中のブランド初のEVの車台
メルセデスAMGが開発中のブランド初のEVの車台全 21 枚

メルセデスベンツの高性能車部門のメルセデスAMG(Mercedes-AMG)は3月31日、ブランド初のEVを開発していると発表した。最初のEVは、2021年内に発売される予定だ。

新世代EVのメルセデスEQモデルがベース

メルセデスAMGは現在、フルEVの高性能モデルを開発している。このパフォーマンスが強化されたメルセデスAMGモデルは、メルセデスベンツの新世代EV「メルセデスEQ」モデルがベースになる。メルセデスAMGの最初のEVは2021年内に量産を開始する計画で、市場投入も2021年内を予定している。

メルセデスベンツの新世代のEVが、メルセデスEQブランド車だ。すでに、SUVの『EQC』、ミニバンの『EQV』、小型SUVの『EQA』が欧州で発表された。メルセデスベンツは、メルセデスEQの新型EVを5車種、2022年までに発売する計画だ。5車種のうちセダンは、『Sクラス』に相当する『EQS』、『Eクラス』に相当する『EQE』。残る3車種はSUVとなる。『GLS』に相当する『EQS SUV』、『GLE』に相当する『EQE SUV』、『GLB』 のEV版の『EQB』だ。

メルセデスAMGモデルのEVは、EV専用のメルセデスEQアーキテクチャをベースに開発されている。メルセデスAMGが本拠を構えるドイツ・アッファルターバッハでは、パワートレインをはじめ、シャシー、ブレーキ、サウンド、エクステリアデザイン、インテリアデザインなどの分野で、新型EVの開発が進んでいる。

メルセデスAMGらしいスポーティな内外装

新型EVは、現行メルセデスAMGの「43」や「53」シリーズのような位置づけとなり、パフォーマンスセグメントに新時代の到来を告げるモデルになるという。電動モビリティを重視しながらも、スポーティさと俊敏なドライビングダイナミクスを求める顧客をターゲットにしている。

メルセデスAMGのEVは、エクステリアデザインにAMGの特長的な要素を取り入れる。これらには、垂直ルーバーを備えた専用のフロントグリル、新設計されたフロントバンパーやサイドシルパネル、リップスポイラーやディフューザーを備えたリアバンパー、ヘリテージデザインのAMGホイールが含まれている。さまざまなオプションも用意される予定だ。

インテリアでは、ロゴ入りの専用AMGシート、メルセデスAMG専用の機能を備えた「MBUX(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」ディスプレイ、専用スイッチを備えたAMGパフォーマンスステアリングホイールなどによって、スポーティさを追求する。

0~100km/h加速4秒以下で最高速は250km/h

メルセデスAMGのEVは、2基のモーターに可変トルク配分が可能な4WDを組み合わせる。すでに行われている開発テストでは、現在の4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載した最も強力なメルセデスAMG車と同等の性能が確認されているという。

0~100km/h加速は、最もパワフルな仕様で4秒を切る。電気モーターは最大1万8000rpmまで回り、最高速250 km/hを可能にしている。

400ボルトのリチウムイオンバッテリーは、メルセデスAMG車向けに蓄電容量を増やす。「AMG RIDE CONTROL」とエアサスペンションの組み合わせは、縦方向と横方向のダイナミクスを最適化するようにチューニングされる。これに加えて、減速中の回生ブレーキに油圧ブレーキを組み合わせた、EV専用の「AMGi-ブースター」機能が採用される。

特長的なAMGサウンドも追求される。たとえば、ハードウェアとして、スピーカー、シェーカー、サウンドジェネレーターを追加する。新開発の「AMGサウンドエクスペリエンス」を備えたメルセデスAMGのEVは、魅力的かつ電気的な方法で、未来へと駆り立てる、としている。

《森脇稔》

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