ジャガー『I-PACE』に「ブラック」、EVにもスポーティ仕様…欧州で設定

内外装を中心にスポーティ性を強化

ツインモーターは最大出力400ps

12.3インチのバーチャルコックピット

ジャガー I-PACE ブラック
ジャガー I-PACE ブラック全 4 枚

ジャガーカーズは4月20日、EVの『I-PACE』(Jaguar I-PACE)にスポーティ仕様の「ブラック」を欧州で設定すると発表した。

内外装を中心にスポーティ性を強化

ジャガーカーズは、スポーツカーのジャガー『Fタイプ』の2022年モデルに、欧州で「Rダイナミックブラック」を設定したばかり。これと同様のコンセプトで、EVのI-PACEにブラックをラインナップする。

I-PACEのブラックでは、「ブラックパック」をはじめ、フルパノラマルーフ、プライバシーガラスを装備した。ドアミラーカバー、フロントグリル、グリルサラウンド、サイドウィンドウ周り、リアエンブレムには、グロスブラック仕上げが施された。足元は、グロスブラック仕上げの20インチアルミホイールで引き締められた。

ボディカラーは、アルバやファラロンパールブラックのプレミアムメタリックペイントなど、I-PACEのすべての色が選択できる。インテリアは、エボニーレザーのスポーツシート、グロスブラックのトリムフィニッシャー、エボニー仕上げのヘッドライナーを装備している。ジャガー I-PACE ブラックジャガー I-PACE ブラック

ツインモーターは最大出力400ps

EVパワートレインは、モーターを前後アクスルに搭載し、4輪を駆動する。2個のモーターは合計で400psのパワーと、71kgmのトルクを引き出す。前後重量配分は、50対50と理想的なバランスを追求した。強力なモーターの効果で、0~100km/h加速4.8秒のパフォーマンスを実現する。

バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は90kWhと大容量だ。1回の充電での航続は、最大で470km(WLTP計測モード)の性能を備える。DC100kWの急速チャージャーを使えば、約127kmの走行分を、およそ15分で充電できる。家庭用の出力7kWの ACウォールボックスを使用した場合、およそ13時間で充電できる。

ソフトウェアのアップデートは、無線通信で行われる。このテクノロジーは、「Software-Over-The-Air(SOTA)」と呼ばれるものだ。リモートでアップデート情報を受信できる14の独立モジュールを搭載している。

ドライバーが自宅で寝ている間や遠方にいる際に、データをダウンロードする。これにより、アップデート情報が次々と車両に転送され、迅速に、またディーラー店舗を訪れる必要もなく、車載ソフトウェアの更新が行える。ジャガー I-PACE ブラックジャガー I-PACE ブラック

12.3インチのバーチャルコックピット

新開発の「Pivi Pro」インフォテインメントシステムを、ジャガー車で初搭載する。Pivi Proインフォテインメントシステムには、12.3インチの高精細バーチャルコックピット、上側10インチと下側5インチのタッチスクリーン、多機能のハプティックロータリーコントローラーを採用した。鮮明でクリーンなグラフィックスと調和して、直感的なユーザーエクスペリエンスを実現するという。

スマートフォンから発想を得たPivi Proは使いやすく、強力なプロセッサーと高速起動が特長だ。内蔵のバックアップバッテリーにより、ナビゲーションの初期化は数秒で済むという。

新設計の直感的なフラットメニューデザインは、頻繁に使用する機能をホーム画面からワンクリックでアクセスできる。ナビゲーションシステムを改良し、目的地を設定するために必要な操作を半減させ、スマートフォンと同じように、指の動きで地図の拡大や縮小ができるようになった。

12.3インチのHDインストルメントクラスターは、一新されたグラフィックスを備え、バッテリーの充電状態をさらに分かりやすく表示する。航続の予測計算アルゴリズムの変更により、ドライバーの運転スタイルに応じて、航続をより正確に予想できるようにした。

また、Pivi Proインフォテインメントシステムでは、充電ステーションの場所を示すだけでなく、充電ステーションが利用可能かどうかや、充電コストや充電時間も表示する。多くの顧客が自宅でI-PACEを充電しているが、外出先でも簡単に充電できるように、Pivi Proインフォテインメントシステムに新機能を導入している。

充電ステーションをルートに自動的に追加するのも、Pivi Proの新機能のひとつだ。システムは、移動時間を最小限に抑えるために、最適な充電システムを選択する。長距離ドライブでは、あらかじめ設定したルート途中のポイントに到着した時のバッテリー残量を、予測表示することもできる。

《森脇稔》

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