ポールスター最初の市販車に最終モデル、全身ゴールドで年内生産終了…上海モーターショー2021

オーリンズ製の連続制御電子サスペンション

最大出力609hpのPHV

ブラックのアルミホイールの隙間から金色のブレーキキャリパー

ポールスター1 の最終モデル(上海モーターショー2021)
ポールスター1 の最終モデル(上海モーターショー2021)全 19 枚
ボルボカーズ傘下の高性能車開発メーカーのポールスターは4月19日、中国で開幕した上海モーターショー2021において、ブランド初の市販車の『ポールスター1』(Polestar 1)の最終モデルをワールドプレミアした。

◆オーリンズ製の連続制御電子サスペンション

ポールスター1は、ボルボカーズから独立した電動高性能車ブランドに位置付けられるポールスターの最初の市販モデルだ。プラグインハイブリッド(PHV)の高性能な2+2のグランドツアラークーペとなる。

ポールスター1は、ボルボカーズの新世代プラットフォームの「SPA」(スケーラブル・パフォーマンス・アーキテクチャ)がベースだ。ただし、その約50%は、ポールスターの独自設計となる。

ポールスター1には、ダイナミックな走行性能を実現するために、多くの新技術を採用している。そのひとつが、オーリンズ製の連続制御電子サスペンション「CESi(Continuously Controlled Electronic Suspension)」を導入したシャシー技術だ。また、車体をカーボンファイバー強化ポリマー製にすることにより、車両重量を軽量化し、ねじり剛性を45%引き上げ、重心を低くした。

◆最大出力609hpのPHV

さらに、ポールスター1には、トルクベクタリングを可能にするダブル電動リアアクスルを採用した。これにより、4輪の加速を最適化し、路面グリップを最大に保ちながら、コーナリングスピードを追求している。フロントブレーキは、6ピストンとした。

プラグインハイブリッド(PHV)パワートレインは、2.0リットル直列4気筒ガソリン「Drive-E」エンジンが前輪を駆動し、2個のモーターが後輪を駆動する4WDとなる。このエンジンは、ターボとスーパーチャージャーでダブル過給されるのが特長だ。PHVシステム全体で、最大出力609hp、最大トルク102kgmを発生する。

フロントには、スタータージェネレーターが組み込まれた。バッテリー(二次電池)は、蓄電容量が34kWh。これにより、EVモードでは、最大124km(WLTP計測)のゼロエミッション走行を可能にしている。ポールスターによると、124kmのEVモードは、ハイブリッド車としては世界最長という。

◆ブラックのアルミホイールの隙間から金色のブレーキキャリパー

ポールスターは、上海モーターショー2021において、このポールスター1の最終モデルをワールドプレミアした。ボディカラーは、特注色のマットゴールドで塗装する。ブレーキキャリパーも、ゴールドでコーディネートした。アルミホイールは、ブラック仕上げとなる。

インテリアには、ボディカラーと同じゴールドのステッチが、各部にあしらわれる。最終モデルは、最大25台を限定生産する予定だ。

ポールスター1は、中国成都にあるポールスター専用プロダクションセンターで生産されている。ポールスター1の生産は、2021年後半に終了する予定だ。ポールスター1は、ブランドの構築に貢献し、そのDNAは初のEVの『ポールスター2』に受け継がれた。ポールスター1のテクノロジーは、将来のポールスター車に搭載される予定、としている。

《森脇稔》

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