ブリヂストングループは、オランダ・ライトイヤー社の太陽光発電型電気自動車(EV)『ライトイヤーワン』向けに、環境性能と運動性能を両立するタイヤ技術「エンライトン」を搭載した特別仕様タイヤ「トランザ エコ」を開発したと発表した。
ライトイヤーワンは車体上部の太陽光パネルで走行中にも充電することで、725kmの航続距離を実現したEV。2021年内に世界初の商業化を目指し、ライトイヤー社が開発が進めている。
今回ブリヂストンが開発した特別仕様タイヤ・トランザ エコは、ライトイヤーワンの航続距離の最大化に貢献するため、同社独自のエンライトン技術を搭載。エンライトンは、タイヤの大幅な軽量化と、転がり抵抗低減により省資源化や環境負荷低減に貢献するとともに、従来はトレードオフの関係にある運動性能やタイヤライフとの両立を可能とする。
トランザ エコでは、同社グループの同サイズのタイヤと比べて4本(車1台あたり)で約3.6kgの軽量化を実現。タイヤサイズは175/60R19で、装着されるEVの要求性能を満たすことを示す同社グループ独自の「EVマーク」が刻印されている。また、エンライトンに狭幅・大径形状と高内圧使用が特徴の低燃費タイヤ技術「オロジック」を組み合わせることで、さらなる転がり抵抗低減を実現。EVのバッテリー寿命の維持、航続距離の最大化および環境負荷低減に貢献する。