ボッシュ、燃料電池関連技術に10億ユーロ以上を投資 2021-24年

ボッシュの燃料電池システムと同社のフォルクマル・デナー会長
ボッシュの燃料電池システムと同社のフォルクマル・デナー会長全 3 枚

ボッシュ(Bosch)は4月22日、2021年から2024年にかけて、燃料電池関連のテクノロジーに10億ユーロ(約1300億円)以上を投資する計画を発表した。

ボッシュは、メガトレンドのひとつである水素関連の成長市場に注力している。EU内のグリーン水素市場の年間成長率は65%で、2030年までに400億ユーロ規模に成長すると予測している。燃料電池は水素を電気に変換するもので、ボッシュは自動車などのモビリティ用途と定置用の燃料電池ソリューションを開発している。

ボッシュでは、モビリティ用途の燃料電池市場はこの10年で約180億ユーロに成長すると予測している。最近では、燃料電池パワートレインを製造するために、中国の慶鈴汽車グループ(Qingling Motor Group)との間で、合弁会社を設立した。2021年末までに、70台のトラックが公道テストを開始する予定だ。

ボッシュは2022~2023年から、トラック向け燃料電池パワートレインの生産を開始する計画だ。ボッシュによると、毎日重い荷物を長距離輸送するなら、燃料電池が第1の選択肢になるという。

ボッシュ取締役会のフォルクマル・デナー会長は、「ボッシュはすでに水素社会への対応ができている。モビリティ用の燃料電池の分野においても、ボッシュは好位置に付けていると確信しており、この市場でもリーディングカンパニーになれる要素を備えている」と述べている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  5. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る